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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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アナザーダイイング

詞、だと、思います。

今日も真赤な滴を零す学ばぬ人形。

また、こうして蚊を払い除けて。

どうして何度も繰り返す?

運命さだめの頸木は過らない。


時を刻むのは緋に染まる針。

朽ちた扉と汚れた椅子だけが佇む。

咲いた花は散り散りに消え逝くの。

伸ばした蔦は届かず腐り果てた。


今日も真紅の飛沫を上げる重たい手毬。

まだ、どうして矢を攫い受けて?

そうして何度も無に還す。

唐木の呻きは響かない。


時を奏でるのは朱に染まる鐘。

枯れたワインと蒸れた鈴だけが残る。

裂いた華はバラバラに消え往くの。

囃した棘は騙らず立ち消えた。


飽かず紅蓮の時雨を降らす絶えない木霊。

さあ、そうして間を洗い焼べて。

何度も何度も何度もなんどもナンドもなんどモナンドモ何度も……


時を刻むのは緋に染まる針。

朽ちた扉と汚れた椅子だけが佇む。

咲いた花は散り散りに消え逝くの。

伸ばした蔦は届かず腐り果てた。


永久に繰り返すこのみちを。

何度でも辿る愚かな塊達……

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