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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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33/201

恋刺愛断

詞っぽいですね。

恋は猛毒。

考えてみれば、酒や煙草と同じで。

心を満たしてはくれるけど。

決して埋まらない穴を穿つ。


恋に花を、心に剣を。

恋愛には犠牲が必要だ、なんて。

つまらない比喩でもなんでもなくて。

人に恋するには、覚悟がいる。


愛は相克。

感じてみれば、モルヒネなんかと同じで。

命を潤してはくれるけど。

決して癒えない渇きを与える。


愛に夢を、命に鉛を。

恋愛とは諸刃の剣だ、なんて。

独り身の皮肉なんかではなくて。

人を愛するには、覚悟がいる。


恋に花を、愛に夢を。

心に剣を、命に鉛を。

人を愛することは、自分の形を変えること。

相手を包むために、自分に穴を空ける。

人に恋するには、人を愛するには、覚悟がいる。

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