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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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32/201

タイムマシン

不意によぎる刹那。

あの時の記憶。

音が聞こえる。

風まで感じる。

考えてたことまで、はっきりわかる。

どこで、何をしていても。

記憶は、優しく、容赦無く、私を過去へ飛ばす。

心も体も、今ここに無いみたいに。

瞼を閉じれば、浮かぶ情景。

私はいつでも、いつにでも戻れる。

私の心の中の、タイムマシン。


はたと思う未来。

まだ来ない時間。

何か聞こえる。

風まで吹いてる。

考えてることまで、はっきりわかる。

どこで、何をしているか。

思考は、激しく、慎ましく、私に未来をくれる。

まるで、タイムマシン。

心も体も、今ここに無いみたいに。

瞳を向ければ、揺れる憧憬。

私はいつでも、いつにでも行ける。

私の頭の中の、タイムマシン。

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