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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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29/201

不学天則 肆

ある者は言った。

「別れは新たな出発だ、悲しみは越えるものだ」

随分と勝手な事を。


ある者は言った。

「友情なんて外面しか無い、中身は空虚な人形だ」

随分と的外れな。


世界は元来濁った粘土質だ。

言の刃で切り分け、語の篦で象る。

切り直し、練り直さねばならぬなら。

使う言を、語を、違えたに過ぎない。

全ては、勝手に切り取った、身勝手な認識であって。

その真実や、真の姿を探すのは、ただの愚行であって。

自分の目で見ずに、他人の言葉、目を通して見ているに過ぎない。

自分で、世界を見ろ。

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