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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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28/201

異点観測

私の悩みなんてのは、もしかしたら、一種のだまし絵で。

少し見る角度が違えば、どうってことないものなのかもしれない。

私の視界は、私の目というフィルターを通した世界。

他の場所から見れれば、他の人から見れれば、違って見えるのかもしれない。


少し見る規模が違えば、なんてことはないのかもしれない。

たとえば、大きな視点。

私の体を抜けて、もっと大きな、もっと高いところから。

宇宙の中の、私を眺めると、どうなんだろう。

きっと、私なんか、ちっぽけで、悩みなんて、あっても無くても、変わらないんだろうな。


たとえば、小さな視界。

私の体を捨てて、もっと小さな、もっと狭いところへと。

分子の海の、私を見つめると、どうなんだろう。

きっと、私なんか、見えなくて、悩みなんて、あっても無くても、分からないんだろうな。


少し、見る角度、見る規模が違えば。

違う見え方が、するのかな。

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