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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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19/201

虚 腐乱

消えない残響が、私の耳を貫く。

聞きたくはないのに、脳は認識をやめない。

今日も、鉄クズの歪んだ悲鳴が轟く。

美しい音色すら、かき消えていく。


絶えない砂嵐が、私の目を塞ぐ。

眺めたくはないのに、心は再生をやめない。

今日も、画面に無機質な顔が映る。

美しい絵画すら、塗りつぶしていく。


感覚は、互いを蝕み、伝染する。

最後の砦の思考も、いつの間にか感染して。

立ち向かうのは心だけ。


夢すら侵食されて。

私は、今日も幻にすがるんだ。

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