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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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12/201

宙 不謹慎、かも、知れませんが。

旅立って行かれたあなた方に、質問があります。

咎めるつもりもありません。そんな権利はありません。

口弁たれるつもりも、また、同情するのでもありません。

ただ、質問させて欲しいのです。


誰よりも、ここにいる意味を、深く知ろうとし、知っていた、あなた方。

どうして、旅立たれたのですか?


訊く権利など、無いかも知れません。

聞いた所で、理解出来ないかも知れません。

それでも、教えて欲しいのです。

どうして、旅立たれたのですか?


あなた方が、ただ逃げ出したのでない事は、よく分かります。

戦って戦って、その末に、旅立たれたのでしょう。

今あるものを守る為に、侵されるのを止める為に。

知った風な口を利いて、すみません。

でも、だからこそ、知りたいのです。

どうして、旅立たれたのですか?


ここにいても、どんどん悪くなるだけだと、知っていらしたのですか。

それとも、光よりも大きい闇を、見てしまったのですか。

どうして、旅立たれたのですか?


あなた方は、今、安らぎの国に、いるのでしょうか。

この空を、漂っているのでしょうか。

僕の声など、全く、お聞きにならないかも知れません。

もしかしたら、そもそも聞こえないかも知れません。

それでも、質問させていただきます。

もし聞こえたら、いつか、答えを教えてください。

どうして、旅立たれたのですか?

どなたか、教えてください。

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