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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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電話してさ

耳元の冷たい機械から聞こえる君の声は、とても優しくて。

しみじみと、文明の力のありがたさが身に染みる。

遠く離れていても、声が聞けて、話が出来る。

大変な事です。

でも、同時に、少し不満が出る。

冷たい機械から聞こえる君の声は、冷たい機械の様で。

記憶との齟齬は、ミシミシと意識を蝕む様で。

やっぱり、少し違うなー、とか。

話せば話す程、直接声が聞きたいと思ったり。

得られた物以上の物を得たくなる。

向上心と欲神は生まれて死んではまた生まれて。

わがままな物です。

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