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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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祝福準備

一年前と同じ日。

一年前と同じ時間。

同じ様に品を探し、調べ、漁り。

去年と同じにならない様に、頭をひねる。

同じにならない様に。

相手が困らない様に。

喜んでくれる様に、なんとか道を踏み外さない様に。

一度あげてしまった物に近い物は選べない。

必死で記憶を漁り、相手の言葉を辿る。

贈る物はおろか、贈っていけない品すら分からなかったり。

それでも、頑張って、ひねり出す。

そうして、肝心の品物が見つからなかったり。

作ろうにも、時間が足りなかったり。

それでも、頑張って、用意する。

頑張ったって、自信は無いし、喜んでくれるとも、限らないけど。

喜んでくれると、いいけどなあ。

せめて、お祝いの言葉だけでも、しっかりと準備しておかなきゃ。

お誕生日、おめでとう。

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