第8話 奪われたもの
第三章 第8話 奪われたもの
夜のリヴェルナ。
剣と牙がぶつかる音が、絶え間なく響いていた。
「右から来るぞ!!」
怒号。
魔獣狩りの1人が叫ぶ。
石畳を蹴り砕きながら、獣型の魔獣が飛び込んでくる。
鋭い牙。
赤く濁った瞳。
狙われた男が剣を構えた。
魔獣狩り
「来いッ!!」
真正面から受ける。
衝撃。
靴底が石畳を滑る。
魔獣狩り
「今だ!!」
左右から2人。
槍が突き出された。
魔獣の脇腹へ突き刺さる。
「ギャアアアッ!!」
魔獣が暴れる。
だが。
逃がさない。
魔獣狩り
「押さえろ!!」
「囲め!!」
さらに剣が振り下ろされた。
首を断つ。
血が噴き上がる。
魔獣が崩れ落ちた。
「次!!」
「まだ来るぞ!!」
休む暇などない。
通りの先から。
さらに魔獣が押し寄せてくる。
1体。
2体。
5体。
その向こうにも。
いくつもの影。
門兵たちが盾を並べる。
門兵
「防衛線を崩すな!!」
「負傷者を後ろへ!!」
「槍を前に出せ!!」
魔獣が突っ込む。
盾が軋む。
人が倒れる。
血が飛ぶ。
それでも。
隣の兵が穴を埋める。
魔獣狩りが横から斬り込む。
倒す。
次が来る。
また倒す。
犠牲は出ている。
傷つく者もいる。
それでも。
戦えていた。
リヴェルナは交易都市。
魔族領にも近い。
門兵も。
この地で生きる魔獣狩りたちも。
魔獣との戦いを知らないわけではない。
数で囲み。
動きを止め。
確実に仕留める。
1人では敵わなくとも。
連携すれば。
まだ戦える。
まだ。
守れる。
――魔獣だけなら。
「…………」
防衛線の向こう。
1つの影が。
ゆっくりと歩いてきた。
人の形。
剣を持っている。
その姿を見た瞬間。
魔獣狩りの男の表情が変わった。
魔獣狩り
「……魔人だ」
「…………!」
周囲に緊張が走る。
魔獣狩り
「5人で囲め!」
「1人で行くな!!」
魔獣狩りたちが動く。
正面。
左右。
背後。
逃げ道を潰す。
魔獣狩り
「行くぞ!!」
同時。
5人が飛び込んだ。
剣。
槍。
斧。
四方から。
刃が迫る。
魔人は。
動かなかった。
「…………」
ギィンッ!!
剣が。
止まる。
「……は?」
男の刃を。
魔人が素手で掴んでいた。
「…………!」
次の瞬間。
腕が振られた。
ただ。
それだけだった。
ドォンッ!!
「がっ……!!」
男の身体が吹き飛ぶ。
後ろにいた仲間ごと巻き込み。
建物の壁へ叩きつけられた。
「お、おい!!」
残った者たちが。
一瞬だけ止まる。
その一瞬で。
魔人が消えた。
「……え?」
懐。
拳。
腹へ。
鈍い音。
「が……っ」
身体が折れる。
次。
首を掴む。
投げる。
石畳へ叩きつける。
次。
剣を振る。
血が飛んだ。
数秒。
それだけだった。
さっきまで。
魔獣を相手に戦えていた男たちが。
地面へ倒れている。
「…………」
門兵が。
その光景を見ていた。
剣を握る手が震える。
魔獣なら。
戦えた。
仲間と囲めば。
傷つきながらでも。
命を賭ければ。
倒せた。
だが。
これは。
違う。
戦いではない。
魔人が。
ゆっくりと顔を向けた。
「…………!」
門兵
「来るな……」
1歩。
近づく。
門兵
「来るな……!」
剣を構える。
門兵
「来るなぁぁぁ!!」
魔人が。
地面を蹴った。
◇◇◇
「逃げて!!」
燃える通り。
母親が。
子供の手を引いて走っていた。
「お母さん……!」
「走って!」
背後。
何かが着地した。
ドンッ!!
「……!」
母親が振り返る。
魔人。
ゆっくりと。
腕を持ち上げている。
「…………」
逃げられない。
母親が。
子供を抱きしめた。
せめて。
自分の身体で隠すように。
魔力が集まる。
放たれた。
轟音。
母親は。
強く目を閉じた。
ドォンッ!!
「…………」
だが。
痛みは来なかった。
「……え?」
恐る恐る。
目を開ける。
目の前。
透明な壁があった。
淡い光を帯びた結界。
その向こうで。
魔人の攻撃が完全に止められている。
「…………!」
傷1つ。
ついていない。
そして。
母親たちの前に。
1人の少女が立っていた。
ルミナ
「大丈夫です」
「…………」
少女は。
魔人を見たまま。
静かに言った。
ルミナ
「ここから動かないでください」
魔人の顔が歪む。
魔人
「……なんだ」
再び。
腕を振る。
魔力が膨れ上がる。
魔人
「この結界はッ!!」
ドォンッ!!
攻撃が直撃した。
爆煙。
石畳が砕ける。
母親が子供を抱きしめる。
だが。
煙の中。
結界は。
揺らいですらいなかった。
「…………」
ルミナが。
片手を前へ向けている。
呼吸すら。
乱れていない。
魔人
「……な」
その時。
ノクス
「遅い」
「……!」
魔人が振り返る。
左。
ノクス。
魔力が。
すでに集まっている。
そして。
右。
リリア
「こっちもいるよ!」
「…………!」
挟まれていた。
ノクス
「ルミナ」
ルミナ
「うん!」
結界が。
一瞬だけ形を変える。
母親と子供だけを包み込む。
その瞬間。
ノクス
「――撃て」
魔法が放たれた。
轟音。
同時に。
反対側からリリアの魔法が飛ぶ。
2つの攻撃。
逃げ場はない。
「ぐっ……!」
魔人の身体が宙へ浮く。
次の瞬間。
地面へ叩きつけられた。
動かない。
「…………」
母親が。
呆然と3人を見る。
ルミナ
「怪我はありませんか?」
「え……?」
ルミナ
「どこか痛いところは?」
「だ、大丈夫……です」
ルミナ
「よかった」
ルミナが。
少しだけ笑った。
その直後。
遠くから。
「助けてくれ!!」
声。
ルミナの顔が上がる。
「…………!」
通りの先。
倒れた魔獣狩り。
その前に。
別の魔人。
ノクス
「次だ」
リリア
「行こう!」
ルミナ
「うん!」
3人が。
同時に走り出した。
◇◇◇
そこから。
戦場の一角だけが。
少しずつ変わり始めた。
「ぐあっ!!」
負傷した門兵。
ルミナ
「動かないで!」
傷口へ。
柔らかな光。
流れていた血が止まる。
崩れた建物。
瓦礫が。
逃げ遅れた人々へ落ちる。
「きゃああっ!!」
透明な壁。
轟音。
巨大な瓦礫が。
空中で止まった。
「…………!」
ルミナ
「今のうちに!」
「は、はい!」
人々が逃げる。
別の通り。
魔人が。
門兵たちへ迫る。
「…………」
ルミナが前へ出た。
結界。
魔人の拳が激突する。
ドンッ!!
止まる。
「な……!」
魔人の目が見開かれる。
その後ろ。
ノクスが魔力を練っている。
ノクス
「下がれ」
ルミナが。
半歩退く。
結界の一部が開く。
その僅かな隙間を。
魔法が貫いた。
直撃。
魔人が吹き飛ぶ。
立ち上がろうとする。
リリア
「まだだよ!」
追撃。
爆発。
魔人が。
今度こそ動かなくなる。
「…………」
門兵たちは。
ただ見ていた。
自分たちが。
何人で囲んでも。
歯が立たなかった相手。
それを。
3人は。
次々と倒していく。
1人が守る。
2人が倒す。
誰かが傷つけば。
治す。
敵が来れば。
また守る。
そして。
倒す。
長い時間。
魔女の街で。
何度も。
何度も。
繰り返してきた。
3人の戦い方だった。
◇◇◇
その頃。
巨大な橋を。
1人の青年が渡っていた。
「…………」
ヤヌス。
初めてリヴェルナへ来た時。
ここから。
街を見た。
高い城壁。
行き交う人間。
荷馬車。
笑い声。
自分の知らない。
人間の暮らす場所。
そして。
思った。
『こいつらも……奪われるのか』
「…………」
今。
同じ場所から見える景色は。
まるで違っていた。
燃えている。
城壁から煙が上がっている。
建物が崩れている。
道に。
人が倒れている。
泣きながら走る子供。
血まみれの男。
動かなくなった女。
「…………」
ヤヌスは。
その光景を見た。
悲しくはなかった。
怒りも。
湧かなかった。
驚きすら。
ほとんどない。
ただ。
あの日。
ここで思ったことを。
思い出した。
「…………」
小さく。
息を吐く。
ヤヌス
「……ああ」
一拍。
ヤヌス
「やっぱり……奪われたか」
それだけだった。
橋を渡る。
街へ入る。
◇◇◇
「助けて!!」
少女の声。
魔獣が迫る。
牙を剥く。
その間へ。
光の壁が生まれた。
ドォンッ!!
魔獣が。
結界へ激突する。
ルミナ
「もう大丈夫です!」
ルミナが少女を庇う。
後方。
リリア
「任せて!」
魔法。
魔獣が吹き飛ぶ。
さらに。
横から魔人。
ノクス
「リリア、右だ」
リリア
「分かってる!」
リリアが向きを変える。
その前に。
ルミナの結界。
魔人の攻撃を止める。
ノクスの魔法。
直撃。
倒す。
ルミナ
「走れますか?」
「う、うん……!」
ルミナ
「あっちへ!」
少女が走る。
ルミナは。
次の声を探す。
泣き声。
助けを求める声。
戦っている音。
聞こえるたび。
そこへ向かう。
◇◇◇
「た、助けて……!」
男が。
地面を這っていた。
足を負傷している。
その背後。
魔獣。
牙から。
唾液が垂れている。
「誰か……!」
その前を。
ヤヌスが歩いていた。
「……!」
男が。
顔を上げる。
大剣を背負った青年。
「助けてくれ!!」
「…………」
ヤヌスは。
歩く。
「お、おい!」
止まらない。
「頼む!!」
振り返らない。
そのまま。
横を通り過ぎようとする。
魔獣が。
男へ飛びかかった。
「ひっ……!」
その勢いのまま。
ヤヌスへも牙を向ける。
「…………」
ヤヌスが。
片腕を振った。
それだけだった。
ゴッ!!
魔獣の身体が横へ吹き飛ぶ。
建物の壁へ激突する。
壁が砕け。
魔獣が地面へ落ちた。
動かない。
「…………」
ヤヌスは。
魔獣を見なかった。
男も見なかった。
足も止めなかった。
ただ。
自分へ向かってきたものを。
邪魔だから。
振り払った。
それだけだった。
少し先。
魔獣狩りたちが戦っている。
魔獣狩り
「押せ!!」
「もう少しだ!!」
2体の魔獣。
傷ついた3人。
苦戦している。
ヤヌスは。
そこも通り過ぎる。
見ない。
助けない。
自分には。
関係がない。
弱ければ。
奪われる。
それだけだ。
◇◇◇
瓦礫が。
崩れた。
「危ない!!」
ルミナが。
手を伸ばす。
結界。
人々の頭上。
巨大な瓦礫を受け止める。
「早く!」
逃がす。
最後の1人が抜ける。
結界を解除。
轟音と共に。
瓦礫が地面へ落ちる。
「…………」
ルミナが。
息を吐く。
リリア
「ルミナ!」
「!」
振り返る。
負傷した男。
血を流している。
ルミナが走る。
◇◇◇
ヤヌスは。
歩いていた。
「…………」
燃える街。
泣き声。
死体。
血。
何度見ても。
足は止まらない。
どこへ向かっているのか。
考えていなかった。
マルヴァスは消えた。
カインの居場所も。
聞き出せなかった。
なら。
また探せばいい。
そのはずだった。
「…………」
それなのに。
足は。
街の奥へ向かっていた。
知っている道。
何度も歩いた通り。
朝。
飯を食ったあとに出て。
夜になれば。
戻ってきた道。
「…………」
ヤヌスは。
そのことに。
何の疑問も持たなかった。
ただ。
歩いた。
◇◇◇
通りの先。
炎の向こう。
見覚えのある建物が見えた。
「…………」
ヤヌスの足が。
止まった。
《渡り鳥亭》。
壁が崩れている。
窓は割れ。
入口近くには瓦礫が散らばり。
吊られていた看板も。
半分砕けていた。
「…………」
ヤヌスの目が。
そこへ向いた。
周囲の音は。
何も変わっていない。
悲鳴。
怒号。
魔獣の咆哮。
燃える木材が爆ぜる音。
それなのに。
ヤヌスの目には。
《渡り鳥亭》だけが映っていた。
「…………」
壊れている。
あの店が。
朝。
飯を食った場所。
ニコが紙を広げた場所。
ミレイユが笑っていた場所。
自分が。
帰ってきた場所。
「…………」
その周囲を。
魔族が塞いでいる。
魔獣。
魔人。
いくつもの影が。
壊れた店の前をうろついていた。
「…………」
ヤヌスが。
再び歩き始める。
1歩。
また1歩。
先ほどまでと。
同じように。
歩いている。
はずだった。
「グルルルル……!」
魔獣が気づく。
ヤヌスへ向かってくる。
「…………」
ヤヌスは。
《渡り鳥亭》を見たまま。
歩く。
魔獣が飛びかかった。
牙。
爪。
ヤヌスが。
片腕を振る。
ゴッ!!
魔獣が横へ吹き飛ぶ。
地面を転がる。
ヤヌスは見ない。
足も止めない。
ただ。
歩く。
「…………」
また1体。
正面から来る。
腕を伸ばす。
首を掴む。
歩いたまま。
横へ投げる。
魔獣の身体が石壁へ叩きつけられる。
砕ける音。
それでも。
ヤヌスの視線は。
店から離れない。
「…………」
1歩。
また。
1歩。
歩幅が。
僅かに広がっていた。
本人は。
気づいていない。
魔人
「なんだ、こいつ」
魔人が。
道を塞ぐ。
「…………」
ヤヌスは。
止まらない。
魔人
「止ま――」
拳。
言葉が途切れた。
顔面が歪む。
魔人の身体が吹き飛ぶ。
その向こうへ。
ヤヌスは進む。
歩く。
歩く。
ただ。
店を見る。
壊れた壁。
割れた窓。
砕けた看板。
いつもなら。
灯りが漏れていたはずの窓。
「…………」
足が。
少しずつ。
速くなる。
まだ。
走ってはいない。
ただ。
歩幅が広がる。
次の1歩が。
さっきより早く地面を踏む。
「…………」
ヤヌスは。
気づかない。
自分が。
急いでいることに。
「グアアアッ!!」
横から魔獣。
ヤヌスが腕を振る。
首が折れる。
倒れるより先に。
その横を抜ける。
魔人。
剣を振り上げる。
身体をずらす。
すれ違いざま。
腹へ拳。
振り返らない。
また1歩。
また1歩。
速くなる。
いつの間にか。
歩いているとは。
呼べないほどに。
「…………」
それでも。
ヤヌスは。
何も考えていなかった。
ミレイユが心配だ。
ニコを助けたい。
そんな言葉は。
どこにもない。
ただ。
目の前に。
《渡り鳥亭》がある。
そこへ。
身体が向かっている。
それだけだった。
◇◇◇
ルミナ
「お姉さん!」
女性の肩へ手を置く。
淡い光。
傷が塞がっていく。
「ありがとう……」
ルミナ
「まだ動かないでください」
立ち上がる。
すぐ。
別の声。
「こっちにも怪我人がいる!」
ルミナ
「今行きます!」
走る。
止まる。
守る。
また走る。
◇◇◇
「…………」
ヤヌスの足が。
さらに速くなる。
店まで。
あと少し。
その時。
「…………っ」
声がした。
小さな。
押し殺すような。
泣き声。
「…………」
ヤヌスの目が。
僅かに見開かれた。
知っている。
この声を。
ミレイユ。
「…………!」
足が。
地面を蹴った。
ヤヌスは。
走っていた。
考えていない。
走ろうとも。
思っていない。
気づいた時には。
身体が前へ出ていた。
「グアアアッ!!」
魔獣が飛び込む。
ヤヌスの手が。
その頭を掴む。
走ったまま。
地面へ叩きつける。
砕ける。
止まらない。
次。
魔人。
正面。
剣。
ヤヌスが身体を沈める。
すれ違う。
肘。
胸へ。
骨が砕ける。
魔人が崩れる。
もう。
見ていない。
次。
魔獣。
蹴る。
吹き飛ぶ。
次。
魔人。
拳。
倒れる。
走る。
走る。
走る。
「………ッ」
呼吸が。
僅かに乱れる。
それでも。
速度が上がる。
何を見ても。
立ち止まらなかった。
誰が泣いても。
誰が死んでも。
歩いていた。
なのに。
今だけは。
走っている。
理由は。
分からない。
分かろうともしていない。
ただ。
身体だけが。
知っていた。
急がなければならないと。
「…………邪魔だッ!」
《渡り鳥亭》。
近づく。
壊れた入口。
血の跡。
ミレイユの泣き声。
ヤヌスが。
最後の魔人を殴り飛ばす。
その身体が壁へ激突するより早く。
ヤヌスは。
壊れた扉へ手を掛けた。
◇◇◇
扉を開く。
ギィィ――。
「…………」
音が。
消えた。
昨日まで。
笑い声があった場所。
いつもの席。
朝食を食べた机。
ニコが紙を広げた場所。
その全てが。
壊れていた。
倒れた机。
割れた皿。
砕けた椅子。
崩れた壁。
床には。
血。
「…………」
その奥。
人がいた。
女性。
床へ座り込んでいる。
肩が震えている。
泣いている。
ミレイユ。
「…………」
その腕の中。
小さな身体。
動かない。
「…………」
ヤヌスの足が。
止まった。
何を見ているのか。
一瞬。
分からなかった。
いや。
分かっている。
分かっているはずなのに。
頭が。
それを受け入れない。
「…………」
街に入ってから。
何人も見た。
死体。
血。
泣く人間。
目の前で。
魔獣に殺された者もいた。
何も。
思わなかった。
弱かった。
だから。
奪われた。
それだけだった。
なのに。
「…………」
これは。
何だ。
胸の奥。
何かが。
おかしい。
痛いわけではない。
苦しいわけでもない。
怒っているのかすら。
分からない。
ただ。
何かが。
いつもと違う。
「…………」
ヤヌスの唇が。
僅かに動いた。
考えるより先に。
その名前が。
零れた。
ヤヌス
「……ニコ」
返事は。
なかった。




