第15話
ーーー今だ。
そう感じた私は理事長に忍び寄る。
そして、首筋にナイフを当て・・・・・当てられなかった。
ナイフを当てようとしたときに漏れたほんの少しの殺気。
それを察して避けたこの男はやはり、若い頃は冒険者として戦いに身を置いていたのだろう。
「何の用だ。」
落ち着き払った声で男は言った。
「お命頂戴致します(はあと)」
やばい。あんまりにも面白そうだから口走ってしまった。
「ならば覚悟はいいな。」
「勿論。」
や ば い 。全然よくない!
何言ってんだ自分!!
だって、流れ的に・・・
うん。まぁ確かに流れ的にね。
って違う!余計にやばい方向に向かってるよっ!
「も、勿論冗談です。」
そう、冗談だから!
「こんな場面で冗談を言う奴などみたことがない。」
うん。そうだよね。私もそう思うよ。
「よって、この場で私が殺る。」
・・・正しい判断だと思います。
「では、いくぞ!!!」
男は剣を抜き、切りかかってきた。
ーーー本物の殺気。
*****
・・・・・やってしまった。
殺してはいない。が、気絶している。
起こす事は簡単だが、この状態で起こしても説得するのは至難の技だ。
はぁ・・・。どうしよう。
「キア。どうすればいいと思う?」
一部始終を見ていたキアに聞く。
ちなみに、私が予定外の行動にでたことはつっこまないでくれた。
「とりあえず、ここを出ることが最優先だな。」
「うん。そうだよね。でも理事長は?」
「連れて行くしかないな。ここに置いて行ったら、指名手配されるだろう。」
うん。非常に困ります。
とりあえず、連れて行く事に決まりだね。
「連れて行く場所は?」
「当然。あの洞窟だ。」
「了解~!」
ちなみに洞窟とは、ここに来るときに見つけた場所だ。
それじゃ、縄で結んで♪
レッツゴー!!
ん?キアが目を見開いて私の手元を見てる?
どうしたんだろう?もう結び終わったのに。
あれ?そう言えばこの縄。何処から出したんだろう?
縄なんて持って来てないような・・・?
あ。この縄、何か光ってる。
これってもしかして・・・・・・・
魔法?
主人公の能力が少しでて来ました!
読んでくださりありがとうございます!
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