第16話
ここは、町外れにある洞窟。
「どういうつもりだ。何故、ここに私をつれてきた。」
今、私は理事長に問い詰められていた。
まぁ、当然かなぁ。
連れて来ちゃった訳だし。
とにかく、なんとかして弁解しないと・・・・
「えーっととりあえず、手荒なまねをしてしまい、ごめんなさい。」
うん。我ながらヘタレだな。
「訳がわからん。私を殺しにきたのだろう?」
「なんというか、そういう雰囲気でしたのでつい・・・・・。」
「何故、そんな事になる。」
うん。正論ですね。
いやー。でもね、ノリって大切でしょ。うん。
そんな会話を繰り広げていると、キアが割って入ってきた。
「インナ。そんな事をノリで決めたら世の中は今頃、犯罪者しかいない。」
・・・うん。そうだね。
と言うか、心の声を読むのは止めてほしい。
「声に出てるぞ。インナ。」
・・・・・気を付けよう。
「それで?インナとやら。一体、私をどうするつもりなんだ?」
おっと危ない。すっかり忘れてた。
「うーん。どうしようか?」
「「・・・・・・。」」
・・・・ち、沈黙が痛いっ!!
でもなぁ・・・。ホント、何も考えてなかったもんな。
「「「・・・・・・・。」」」
・・・・・どうしよう。
<理事長>
全く。
訳がわからないことだらけだ。
一体、私にどうしろと言うのだろう?
それにしても。私が、今こうして生きているところをみると殺す気はないらしいな。
助かったと言うべきなのだろうか?
しかし、こんな場面で生かされている場合は碌な事がない。その事は、身に染みて知っていた。
私はこれでも、若い頃は戦場に出た事もある。そんなとき、捕まった敵兵は捕虜だった。戦争が終わったら、捕虜は奴隷とされる。捕虜が助かるには、自国が戦に勝つ必要がある。もっとも、戦が優勢であれば捕虜になる可能性も低いため、助かる術は無いも同然だが。
まぁ、要するに私は奴隷にされるのだろうと言う事だ。
奴隷といっても、様々な種類のものがある。
まずは市民奴隷。その名の通り市民が奴隷になったもので、税金が納められなくなった農民が子供を売った場合だ。
次に犯罪奴隷。これもまた名前の通り、犯罪を犯した者がこれに数えられる。また、罪が重い者は重犯罪奴隷とされている。
最後は国戦奴隷。国の戦で捕虜となった者など、国の戦が関係している者がこの分類に数えられる。
大きく分けて、以上の3つだ。
重犯罪奴隷になると、ほとんど自由などは無いので、それだけは止めて欲しいものだ。
それにしても、先程から私の体を拘束している縄は何なのだろうか?
・・・・さて、前回の投稿から大分時間がたってしまいましたが、投稿致します!
今年はもうこれが最後の投稿だと思うので、一言。
皆さん。よいお年を !!!




