表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二人一役の調停者  作者: 襟端俊一
エピローグ それぞれの決着
51/100

 渡橋架が退院した翌日。

 完全に修復された清正の井戸を囲む壁の前には、一人の部外者と五人のアカデミア生がいた。きっとパラディースへ帰る渡橋紡を見送るために集まったのだろう。

 そんな彼等を、理事長とその秘書は遠くから見つめていた。


「若いというのはステキなことですね」

「理事長は充分若いかと。それより良かったのですか? 渡橋紡を帰してしまって。彼女はパラディースにとって重要な戦力でしょうし、軟禁という形でしばらく止まってもらうのも選択の一つだったのでは」

「そんなことをしたら渡橋君の機嫌を損ねてしまいます。彼等にはもっともっと仲間を増やして貰う必要がある。でないと、『わざわざ巡り合わせた』意味がないですから」


 理事長は鼻歌交じりに続ける。

「それに、渡橋紡さんをパラディースに帰すことは、私達にとってもステキなメリットがあります」

「と、言いますと?」

「パラディース人と地球人。双方に迷いという名の毒を振りまける。彼女には毒の橋渡しをしてもらうんです。渡橋君も言っていたでしょう? 橋を架けると」

「彼の言う架け橋とは全く意味が違うと思いますが……」


 秘書の言葉など全く意に介さない理事長は、引き続き若人達の観察に励むのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ