第61話「東を探す」
コウは目を覚ました。
離れの外へ出る。
乾燥棚を見る。
普通干し肉。
薬草。
山椒。
セルハ草。
唐辛子。
昨日まで干していた物だ。
「乾いたな」
リリアも出てきた。
「回収しますね」
「ああ」
2人で回収していく。
普通干し肉は保存袋へ。
薬草も袋へ入れる。
山椒も回収する。
セルハ草も回収した。
唐辛子は別にしておく。
加工するためだ。
小型すり鉢を取り出す。
乾燥唐辛子を砕く。
赤い粉が増えていく。
続いて塩も砕く。
粒塩を粉塩へ変える。
その後は壺の整理だ。
粒塩をまとめる。
「これでいいな」
中壺は1つにまとまった。
作業を終える。
「今日は東だ」
リリアとセナが頷く。
コウは槍とナタ。
リリアは弓と矢。
セナは剣と片手斧。
シノも当然付いてくる。
ルナとリアカーは残した。
今日は運ぶ日ではない。
見る日だ。
東へ向かう。
森へ入る。
しばらく歩く。
リリアが立ち止まった。
「薬草があります」
群生していた。
コウも確認する。
「ああ」
場所を覚える。
採るのは帰りだ。
さらに進む。
小さな沢があった。
水は綺麗だ。
だが少ない。
「弱いな」
セナが言う。
「ああ」
飲み水なら問題ない。
だが生活には物足りない。
候補としては弱かった。
昼。
木陰で休憩した。
今日もコウは普通干し肉を1本取り出した。
ナイフで3つに切る。
コウ。
リリア。
セナ。
それぞれが受け取った。
「これで十分だ」
水を飲む。
少し休む。
シノは木陰で寝転がっていた。
やがて再び歩き始める。
午後。
小高い丘へ出た。
風が吹いていた。
見晴らしは良い。
遠くまで見える。
「悪くないな」
セナが言う。
だが欠点も見えた。
水が遠い。
平地が少ない。
ルナも使いにくそうだ。
リアカーも厳しいだろう。
「候補だな」
コウが言う。
リリアは少し考えていた。
「昨日の滝の場所の方が良い気がします」
「俺もそう思う」
セナも同意した。
コウも同じだった。
候補C。
そう記憶する。
帰り道。
動物罠を確認する。
最初の罠。
草が揺れていた。
「掛かってるな」
近付く。
ウサギだった。
「1匹目だな」
次の罠へ向かった。
こちらも成功していた。
「おお」
リリアが声を上げる。
2匹目。
同じくウサギだった。
「今日は当たりだな」
2匹とも持ち帰る。
その後は採集だ。
薬草。
山椒。
セルハ草。
見つけるたびに採る。
リリアはクロム葉も集めていた。
気付けば袋はかなり膨らんでいた。
離れへ戻った頃には夕方だった。
コウはすぐにウサギの解体を始める。
リリアは乾燥棚へ向かう。
セナも付いて行く。
朝はまだ乾いていなかった薬草だ。
「乾いてます」
セナも触った。
「乾いてるな」
十分だった。
2人で回収する。
作業が終わる。
今度は今日採ってきた物を広げた。
薬草。
山椒。
セルハ草。
クロム葉。
量が多い。
竹編みへ並べる。
だが足りない。
「足りんな」
「あっちの網も使いましょう」
残っていた網も持ち出した。
乾燥棚はすぐに埋まった。
「結構取ったな」
「魚が無いですからね」
今は取れる時に取るしかない。
作業が終わる。
リリアはコウの所へ向かった。
セナは小鍋を手に取る。
「飯作るぞ」
「頼む」
リリアは解体が終わった肉を受け取る。
吊るせるくんへ掛けていく。
まだ生肉だ。
ここから数日掛けて乾燥させる。
一方。
セナは山菜を茹でていた。
アク抜きだ。
茹で汁を捨てる。
新しい水を入れる。
塩干し肉2本。
普通干し肉3本。
山菜3つ。
鍋へ入れる。
ゆっくり煮込んだ。
夕食になった。
シノには普通干し肉を1本渡す。
コウは山椒粉。
リリアはセルハ粉。
セナは山椒に挑戦した。
「悪くないな」
食事が進む。
鍋が空になる頃。
話は自然と拠点候補へ移った。
まずCだった。
「俺は無しだな」
コウが言う。
リリアも頷いた。
「私もです」
水が遠い。
平地も少ない。
採集にも向いていない。
ルナも使いにくそうだ。
リアカーも厳しい。
「守りも微妙だ」
コウが言う。
「熊が来たら面倒そうだな」
「ああ」
「来ない前提では考えん」
候補Cは消えた。
残るのはAとBだった。
「俺はAも悪くないと思う」
セナが言う。
平地。
川。
ルナも使える。
リアカーも通せる。
住むだけならかなり良い。
「今ならな」
コウが言う。
囲い。
倉庫。
作業場。
畑。
将来を考えると微妙だった。
「守りもあります」
リリアが言う。
「ああ」
広い。
囲うのも大変だ。
熊の事を思い出す。
話は自然とBへ移る。
高台。
滝。
見張り。
守り。
「でも道が無いぞ」
セナが言う。
「作れる」
コウは即答した。
木は切れる。
土も削れる。
時間は掛かる。
だが出来る。
「それに」
コウが続ける。
「魚は欲しいな」
セナが首を傾げる。
リリアが説明した。
前の拠点。
魚罠。
池。
魚の保存。
「そんな事してたのか」
「結構助かってた」
コウが言う。
短い言葉だった。
だが本音だった。
「Bならやりやすいと思います」
リリアが言う。
話せば話すほどBが強かった。
「やっぱりBか」
コウが言う。
誰も反対しない。
「薬草も見ておきたいですね」
「ああ」
「山椒もだな」
「セルハ草も」
採れるならそれが一番良い。
「少なかったら?」
「取りに行けばいい」
コウは答える。
「前の採集場所は分かってる」
「近い方が楽ですけどね」
「ああ」
だが絶対条件ではない。
しばらく沈黙。
「じゃあ明日はBだ」
リリアが頷く。
セナも頷いた。
「問題が無ければ決まりだな」
誰も反対しない。
残るのは最後の確認だけだった。
「寝るか」
全員が立ち上がる。
シノは既に丸くなっていた。
明日も早い。
全員が寝床へ向かった。
PL(第61話終了時)
34日目
開始:341ルク
収入
* なし
収入計:+0ルク
支出
* なし
支出計:-0ルク
終了:341ルク
BL(第61話終了時)
所持金
* 341ルク
食料
完成品
* 普通干し肉×10
* 塩干し肉×10
* 塩漬け魚×1
加工中
* 普通干し肉加工中×10
素材・薬品
* 薬草(乾燥)×23
* 薬草(乾燥中)×30
* 山椒(乾燥)×50
* 山椒(乾燥中)×30
* セルハ草(乾燥)×15
* セルハ草(乾燥中)×30
* 唐辛子(乾燥)×55
* クロム葉×多数
リアカー常備品
* 大箱×1
* 小箱×1
* 水桶×2
* 水袋×2
* 予備葉っぱ
* 予備紐
仮拠点保管
道具
* 剣×1
* 槍×1
* 弓×1
* 矢×20
* 片手斧×1
* ナタ×1
* ツルハシ×1
* ショベル×1
* 一輪車×1
* 吊るせるくん×1
網・罠
* 魚罠(未稼働)×8
* 竹網×2
* 普通網×1
収納
* 大箱×1
* 小箱×1
壺管理
小壺
* 小壺(山椒粉)×38
* 小壺(唐辛子粉)×36
* 小壺(セルハ粉)×42
* 小壺(粉塩)×52
* 空き小壺×1
中壺
* 中壺A(粒塩)×60
* 中壺B(空)
生活用品
* 雑布×2
* 薪×多数
衣類
コウ
* 普段着×3
* 下着類
リリア
* 普段着×3
* 下着類
セナ
* 普段着×1
* 丈夫服×2
* 下着類
加工道具
* 小型すり鉢セット×6
個人装備
コウ
* 鉄製ナイフ×1
* 革手袋×1
* 革靴×1
* 水筒×1
* 背負いカバン×1
* 肩掛けカバン×1
リリア
* 鉄製ナイフ×1
* 普通カバン×1
* 葉っぱ収集袋×1
* 水筒×1
セナ
* 鉄製ナイフ×1
* 普通カバン×1
* 水筒×1
* 革手袋×1
* 革靴×1
馬用品
* 飼葉マス×1
* 荒縄×1
* ロープ×1
* 蹄かき×1
* ブラシ×1
同行者
* リリア×1
* セナ×1
* シノ×1
* ルナ×1




