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コウの物語  作者: パルス


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60/67

第60話「南を探す」



 コウは目を覚ました。


 離れの外へ出る。


 乾燥棚を見る。


 薬草。


 山椒。


 セルハ草。


 唐辛子。


 まだ乾いていない。


「まだか」


 軽く確認して戻る。


 今日は拠点探しの日だった。


 水を飲みながら考える。


 北はない。


 西はフェルド方面。


 東は後で見る。


 なら南だ。


「今日は南を見る」


 コウが言った。


 リリアが頷く。


「はい」


 セナも頷いた。


「分かった」


 シノは既に尻尾を振っている。


 ルナは残す。


 リアカーも一輪車も置いていく。


 今日は運ぶ日ではない。


 見る日だ。


 コウは槍とナタを持つ。


 リリアは弓と矢。


 セナは剣と片手斧。


 全員カバンも持った。


「何かあれば持って帰る」


 そう言って離れを出た。


 川を目印に南へ向かう。


 森は静かだった。


 シノが先を走る。


 リリアは周囲を見る。


「薬草がありますね」


「ああ」


 コウも確認する。


 だが今日は採集ではない。


 場所だけ覚える。


 セナは地面を見ていた。


「ここ平らだな」


「確かに」


 木の生え方。


 地面の固さ。


 水までの距離。


 自然とそういう所を見るようになっていた。


 しばらく歩く。


 やがて少し開けた場所へ出た。


 川沿いの平地だった。


 コウ達は足を止める。


「広いな」


 セナが言う。


 確かに広い。


 木もある。


 川も近い。


 家を建てる場所も十分取れそうだった。


 リリアも辺りを見回した。


「水も近いです」


「生活はしやすそうだな」


 コウも頷く。


 ルナの顔を思い浮かべた。


「道も悪くない」


「ルナも入れそうだ」


 リアカーも問題ないだろう。


 しばらく周囲を歩く。


 だがコウは眉をひそめた。


「広すぎるな」


 セナが首を傾げる。


「駄目なのか?」


「守りにくい」


 全員が周囲を見る。


 確かに開けている。


 見通しは良い。


 だが向こうからも見える。


「熊が来たら面倒だな」


 セナが言う。


「ああ」


 コウも同意した。


「囲うなら相当広くなる」


 リリアも少し不安そうだった。


「夜は怖そうですね」


「熊は来る」


 コウは言う。


「来ない前提では考えない」


 候補としては悪くない。


 だが決め手もない。


 場所を覚えて先へ進む。


 昼頃。


 一度休憩した。


 コウは普通干し肉を1本取り出す。


 ナイフで3つに切った。


 コウ。


 リリア。


 セナ。


 それぞれが受け取る。


「これで十分だ」


 本格的な食事は夜。


 水を飲み、少し休む。


 シノは木陰で寝転がっていた。


 休憩を終える。


 再び歩き出した。


 徐々に山が近付く。


 地面も変わる。


 坂が増える。


 木も太くなった。


 その時だった。


 シノが急に立ち止まる。


 鼻をひくひく動かした。


「どうした」


 コウが声を掛ける。


 シノは返事代わりに走り出した。


「おい」


 コウ達も後を追う。


 シノは迷いなく進む。


 木々の間を抜ける。


 しばらくすると。


 水音が聞こえた。


 リリアが耳を動かす。


「水?」


 さらに進む。


 音は大きくなる。


 そして。


 木々が開けた。


 白い飛沫。


 流れ落ちる水。


 小さな滝だった。


「へえ」


 セナが感心したように言う。


 リリアも見上げる。


「綺麗ですね」


 コウは周囲を見る。


 滝。


 高台。


 木。


 川。


 そして平地。


 歩いて確認する。


 悪くない。


 かなり良い。


「水は十分だな」


「ああ」


 セナも頷く。


 木材も近い。


 川も近い。


 周囲を見て回る。


 すると問題も見えてきた。


 登りだ。


 今のままではルナは厳しい。


 リアカーも通れない。


 リリアが言う。


「ここまで来られますかね」


 コウは斜面を見る。


 少し考えた。


「今は無理だな」


 セナも頷く。


「だな」


 だが続けた。


「木を切れば通せる」


 コウも同意した。


「道は作れる」


「時間は掛かるがな」


 今は無理。


 だが将来は可能。


 その違いは大きい。


 コウは高台から周囲を見渡した。


「熊ならどうだ」


 セナも周囲を見る。


「こっちだな」


「登る場所が限られる」


 リリアも頷いた。


「見張りもしやすそうです」


 コウも同意する。


「俺もそう思う」


 候補A。


 建設は楽。


 物流も楽。


 だが守りにくい。


 候補B。


 建設は大変。


 道も必要。


 だが守りやすい。


 どちらにも利点がある。


 日が傾き始めた。


「戻るか」


 全員が頷く。


 帰り道。


 薬草を見つける。


「持って帰ろう」


 薬草を採る。


 さらに山菜も見つけた。


「山菜ですね」


「ああ」


 今は鍋がある。


 アク抜きもできる。


 少しだけ採って持ち帰った。


 離れへ戻った頃には夕方だった。


 コウは小鍋へ水を入れる。


 山菜を茹でる。


 アクを抜く。


 その間に干し肉を焼いた。


 香ばしい匂いが広がる。


 シノも近くで待っていた。


 コウは山椒粉と唐辛子粉。


 リリアはセルハ粉を2本。


 セナは粉塩とセルハ粉。


 それぞれ好みの味を付ける。


「うまい」


 セナが言う。


 リリアも頷いた。


「山菜も久しぶりですね」


「ああ」


 コウも頷く。


 焼いた干し肉を口へ運ぶ。


 シノも干し肉を1本もらっていた。


 今日は二つ見つけた。


 候補A。


 候補B。


 どちらも悪くない。


 だがまだ決めない。


 東も見る。


 決めるのはその後だ。


 コウは火を見ながら考えた。


 明日は東だ。


⸻


PL(第60話終了時)


34日目


開始:341ルク


収入


* なし


収入計:+0ルク


支出


* なし


支出計:-0ルク


終了:341ルク


⸻


BL(第60話終了時)


所持金


* 341ルク


食料


完成品


* 普通干し肉×0

* 塩干し肉A×2

* 塩干し肉B×10

* 塩漬け魚×1


加工中


* 普通干し肉加工中A×15


粉類


* 山椒粉×40

* 唐辛子粉×16

* セルハ粉×43

* 粉塩×32


素材・薬品


* 薬草(乾燥中A)×10

* 薬草(乾燥中B)×10

* 薬草(乾燥)×3

* 山椒(乾燥中A)×20

* 山椒(乾燥)×30

* セルハ草(乾燥中A)×10

* セルハ草(乾燥)×5

* 唐辛子(乾燥中A)×40

* 唐辛子(乾燥)×25

* クロム葉×多数


塩


* 粒塩A×50(中壺収納)

* 粒塩B×20(中壺収納)


武器・工具


* 剣×1

* 槍×1

* 片手斧×1

* ナタ×1

* ツルハシ×1

* ショベル×1

* 一輪車×1


調理器具


* 小鍋×2

* 中鍋×1

* 古鍋×1

* 鉄板×1


容器・収納


* 木箱(大)×2

* 木箱(小)×2

* 小壺×5

* 中壺×2


加工道具


* 小型すり鉢セット×6

* 吊るせるくん×1


リアカー常備品


* 水桶×2

* 水袋×2

* 予備葉っぱ

* 予備紐


馬用品


* 飼葉マス×1

* 荒縄×1

* ロープ×1

* 蹄かき×1

* ブラシ×1


個人装備


コウ


* 鉄製ナイフ×1

* 革手袋×1

* 革靴×1

* 水筒×1

* 背負いカバン×1

* 肩掛けカバン×1


リリア


* 鉄製ナイフ×1

* 普通カバン×1

* 葉っぱ収集袋×1

* 水筒×1

* 弓×1

* 矢×20


セナ


* 鉄製ナイフ×1

* 普通カバン×1

* 水筒×1

* 革手袋×1

* 革靴×1


衣類


コウ


* 普段着×3

* 下着類


リリア


* 普段着×3

* 下着類


セナ


* 普段着×1

* 丈夫服×2

* 下着類


離れ保管


* 雑布×2

* 薪×多数


同行者


* リリア×1

* セナ×1

* シノ×1

* ルナ×1


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