第62話「見つけた場所」
コウは目を覚ました。
離れの外へ出る。
朝の空気は少しひんやりしていた。
リリアも出てくる。
そのまま乾燥棚へ向かった。
薬草。
山椒。
セルハ草。
干し肉。
昨日干したばかりの物だ。
リリアが確認する。
「まだですね」
「ああ」
コウも干し肉を触る。
「まだか」
「あと少しですね」
無理に回収する必要はない。
今日もそのまま干しておくことにした。
準備を終える。
「行くか」
シノが先に走り出した。
セナが続く。
リリアも弓を背負う。
4人で南へ向かった。
昨日決めた南の候補地を見るためだ。
森を進む。
シノは草木の間を縫うように走る。
その後を3人が追った。
しばらく進む。
やがて岩場が見えた。
「あれか」
近付く。
岩陰に穴があった。
洞窟だ。
コウ達は中へ入る。
薄暗い。
だが思ったより広い。
天井も高い。
崩れそうな様子もない。
慎重に奥へ進む。
やがて水音が聞こえた。
地下水だった。
洞窟の奥を静かに流れている。
「水もあるな」
「ありますね」
さらに進む。
すると前方に光が見えた。
「出口か?」
「みたいです」
外へ出る。
反対側だった。
多少開けた場所がある。
川も見えた。
コウは周囲を見る。
洞窟。
地下水。
川。
抜け道。
頭の中で繋がる。
「あ」
思わず声が出た。
セナが振り返る。
「どうしました?」
「ここだな」
「ここ?」
「ああ」
コウは頷いた。
「ここがいい」
防御しやすい。
水もある。
洞窟もある。
逃げ道もある。
かなり条件が良い。
しばらく周辺を確認した後、戻ることにした。
帰りながら辺りを見る。
どこから上がれるか。
どこに門を作れるか。
どこを道にできるか。
確認していく。
途中でリリアが足を止めた。
「山椒があります」
確かにあった。
しかも多い。
さらに進む。
薬草も見付ける。
セルハ草もあった。
ただ数は少ない。
「どうだ?」
コウが聞く。
「山椒は困らないと思います」
リリアは周囲を見回した。
「薬草とセルハ草は少し少ないですね」
「そうか」
「前の場所の方が多かったです」
コウは頷く。
だが無いわけではない。
それに抜け道の先はまだ見ていない。
「まだ全部見たわけじゃない」
「ですね」
「そのうち向こうも見るか」
リリアも頷いた。
さらに進む。
川が見える。
滝も近い。
水には困らなそうだった。
帰る前に周辺も少し調べる。
薬草。
山椒。
セルハ草。
見付けた物を採っていく。
数は多くない。
それでも持ち帰る分には十分だった。
そして帰り道で話を始めた。
「道は大変そうだな」
セナも周囲を見る。
「木が多いですね」
「ああ」
かなり切る必要がある。
「でも通れるようになれば変わる」
コウは言った。
「ルナを呼べる」
「ああ」
セナも理解した。
ルナが来られれば運搬力が全く違う。
「土も運べる」
「木もですね」
「石も運べる」
何でも運べるようになる。
リアカーが通れるだけで大きい。
「門も欲しいな」
「門ですか?」
「誰か来るかもしれないし」
とは言っても多くはない。
ロイド。
エミル。
せいぜいその辺りだろう。
「見張り台みたいなのもあれば十分か」
セナが笑った。
「だいぶ先ですね」
「だな」
そんな話をしながら帰った。
拠点へ戻る。
日も傾いていた。
「先に見てくる」
コウは乾燥棚へ向かった。
リリアもついてくる。
薬草。
山椒。
セルハ草。
干し肉。
順番に確認する。
リリアが薬草を触った。
「乾いてますね」
「ああ」
コウも干し肉を見る。
表面はしっかり乾いていた。
「こっちも大丈夫そうだな」
2人で回収していく。
薬草。
山椒。
セルハ草。
干し肉。
籠へ入れて運ぶ。
「次も並べますか?」
リリアが聞いた。
「ああ」
今日採ってきた物を取り出す。
薬草。
山椒。
セルハ草。
乾燥棚へ並べていく。
葉が重ならないように広げる。
風が通るように間隔も空ける。
「これでよし」
「明日には乾くかもしれませんね」
「天気次第だな」
並べ終えた頃には、セナの夕食準備も進んでいた。
「終わったぞ」
「ちょうど出来ます」
夕食が並ぶ。
残っていた塩漬け魚。
普通干し肉。
シノにも1本渡す。
皆で食べ始めた。
コウは唐辛子粉をかけた。
リリアはセルハ粉。
セナは山椒粉。
「明日から忙しくなりますね」
セナが言った。
「ああ」
コウは頷く。
「まずは道だ」
リアカーが通れるようにする。
それが最優先だった。
「私は?」
リリアが聞く。
「周辺調査だな」
「薬草ですか?」
「薬草もだ」
コウは塩漬け魚を口へ運んだ。
「川沿いを見てくれ」
「はい」
「魚罠を置けそうな場所も探してほしい」
「分かりました」
「シノも一緒な」
シノは尻尾を振った。
「遠くまで行く必要はない」
「近場ですね」
「ああ」
まずは表側だ。
近くを調べる。
少しずつ範囲を広げる。
抜け道の先はその後でいい。
「セナは俺と一緒だ」
「道作りですね」
「ああ」
一輪車。
ショベル。
ツルハシ。
斧。
ナタ。
全部持っていく。
「洞窟に置いておけばいい」
「毎日運ぶより楽ですね」
「誰も盗まないだろ」
セナが笑った。
「シノが先だ」
コウは言った。
「シノが通る」
シノが耳を立てる。
「その後をセナが広げる」
「はい」
「俺は一輪車を押す」
セナが少し笑った。
「荷物持ちですね」
「そうだな」
コウも笑う。
「リリアは後ろから見てくれ」
「分かりました」
やることは多い。
道。
罠。
調査。
拠点作り。
山ほどある。
だが不思議と気分は悪くなかった。
ようやく見つけたのだ。
自分達の新しい場所を。
「明日から頑張るか」
皆が頷いた。
静かな夜だった。
PL(第62話終了時)
37日目
開始:341ルク
収入
* なし
収入計:+0ルク
支出
* なし
支出計:-0ルク
終了:341ルク
BL(第62話終了時)
所持金
* 341ルク
食料
完成品
* 普通干し肉×15
* 塩干し肉×10
素材・薬品
* 薬草(乾燥)×53
* 薬草(乾燥中)×30
* 山椒(乾燥)×80
* 山椒(乾燥中)×30
* セルハ草(乾燥)×45
* セルハ草(乾燥中)×30
* 唐辛子(乾燥)×55
* クロム葉×多数
リアカー常備品
* 大箱×1
* 小箱×1
* 水桶×2
* 水袋×2
* 予備葉っぱ
* 予備紐
仮拠点保管
道具
* 剣×1
* 槍×1
* 片手斧×1
* ナタ×1
* ツルハシ×1
* ショベル×1
* 一輪車×1
* 弓×1
* 矢×20
* 吊るせるくん×1
網・罠
* 魚罠(未稼働)×8
* 竹網×2
* 普通網×1
収納
* 大箱×1
* 小箱×1
壺管理
小壺
* 小壺(山椒粉)×38
* 小壺(唐辛子粉)×36
* 小壺(セルハ粉)×42
* 小壺(粉塩)×52
* 空き小壺×1
中壺
* 中壺A(粒塩)×60
* 中壺B(空)
生活用品
* 雑布×2
* 薪×多数
衣類
コウ
* 普段着×3
* 下着類
リリア
* 普段着×3
* 下着類
セナ
* 普段着×1
* 丈夫服×2
* 下着類
加工道具
* 小型すり鉢セット×6
個人装備
コウ
* 鉄製ナイフ×1
* 革手袋×1
* 革靴×1
* 水筒×1
* 背負いカバン×1
* 肩掛けカバン×1
リリア
* 鉄製ナイフ×1
* 普通カバン×1
* 葉っぱ収集袋×1
* 水筒×1
セナ
* 鉄製ナイフ×1
* 普通カバン×1
* 水筒×1
* 革手袋×1
* 革靴×1
馬用品
* 飼葉マス×1
* 荒縄×1
* ロープ×1
* 蹄かき×1
* ブラシ×1
同行者
* リリア×1
* セナ×1
* シノ×1
* ルナ×1




