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コウの物語  作者: パルス


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39/67

第40話「村へ運ぶ者」



 朝。


 森拠点。


 コウはゆっくり目を開ける。


 焚火はかなり小さくなっていた。


 横では、

 リリアも起き始めている。


 その近く。


 シノは丸くなったまま、

 まだ寝ていた。


「今日は村だな」


「はい」


 今日は販売優先。


 森仕事は少なめ。


 持って行く準備を優先する日だった。


 コウは立ち上がる。


「今日は魚見たら、

 そのまま戻ってくれ」


「はい」


「昨日の塩干し肉、

 包んどいて欲しい」


 リリアが頷く。


「分かりました」


「俺は罠回ってくる」


 動物罠側は数が多い。


 森奥まで行く場所もある。


 どうしても時間が掛かる。


 その後。


 リリアは魚罠確認へ向かう。


 朝露。


 池。


 魚罠2。


 今日も両方入っていた。


「また入ってますね……」


 魚2匹回収。


 かなり安定している。


 リリアは魚を生簀へ放す。


 水音。


 簡易生簀魚6。


 最近は、

 全部すぐ加工しなくなっていた。


 そのまま拠点へ戻る。


 一方。


 コウ側。


 動物罠確認。


 葉を掻き分ける。


 湿った土。


 朝の森。


「……お」


 今日はウサギ2。


「悪くないな」


 回収。


 そのまま解体。


 毛皮。


 骨。


 肉。


 かなり慣れた手付きだった。


 今日は普通干し肉加工。


 細く切る。


 塩は使わない。


 最近、

 塩消費がかなり増えていた。


 その後。


 吊るせる君へ掛ける。


 風で少し揺れる肉。


 以前より、

 かなり量が増えている。


「……増えたな」


 少し前なら、

 数日分で消えていた。


 今は違う。


 保存へ回せる。


 販売へ回せる。


 その頃。


 拠点側。


 リリアは昨日作った塩干し肉を包装していた。


 葉。


 紐。


 かなり慣れてきている。


 その横。


 シノも起きていた。


 葉を少し気にして近付いてくる。


「あ、

 駄目です」


 リリアが軽く止める。


 シノは少し不満そうだった。


 さらに。


 販売用荷物整理。


 普通干し肉。


 山椒干し肉。


 塩干し肉。


 塩漬け魚。


 薬草。


 粉壺。


 竹皿。


 葉束。


 さらに。


 吊るせる君1組も準備する。


 今日は、

 半乾き肉も見せるつもりだった。


 しばらくして。


 コウも戻ってくる。


 肩へウサギ肉。


「終わったか?」


「はい」


 リリアは包装済み塩干し肉を見せる。


「助かる」


 コウは荷物を見る。


 以前よりかなり増えていた。


「今日は多いですね」


「ああ。

 最近売れるからな」


 その後。


 リアカー積み込み。


 シノも周囲をうろうろしている。


「お前も行くか」


 尻尾を振る。


 かなり嬉しそうだった。


 その後。


 リアカー出発。


 森道。


 シノは先へ行ったり戻ったり。


 落ち葉へ突っ込む。


 小枝を咥える。


 リリアが少し笑う。


「元気ですね」


「子供だからな」


 やがて。


 リース村到着。


 最近は、

 村人達もリアカーへ慣れ始めていた。


「また来たな」


「今日は多いな」


「なんか増えてねえか?」


 ロイド達も近付いてくる。


 その横。


 ガルドも荷物を見ていた。


 吊るされた半乾き肉へ目が止まる。


「途中なのに食えそうだな」


「食えるぞ」


 コウは少し笑う。


 その後。


 販売準備。


 葉を敷く。


 竹皿を置く。


 葉包み干し肉を並べる。


 山椒干し肉。


 塩干し肉。


 さらに。


 吊るせる君設置。


 半乾き普通干し肉を吊るす。


 風で少し揺れる。


 かなり目立っていた。


「干してる途中か?」


「増えたな」


 村人達もかなり反応している。


 その横。


 シノへ子供達が集まり始める。


「犬だ」


「ちっちゃいな」


 パン欠片を貰う。


 尻尾を振る。


 時々転ぶ。


 周囲から笑い声が上がる。


「ほんと懐いたな」


「ああ」


 販売開始。


 まず薬草。


「いつものあるか?」


「ああ」


 最近は、

 買いに来る人も増えていた。


 その後。


「前のと違うのか?」


「塩使ってる」


 村人が少し匂いを嗅ぐ。


「……味濃そうだな」


「ああ。

 その分かなり持つ」


 村人が少し考える。


「じゃあ1セットくれ。

 置いとく」


 さらに。


 別の村人も興味を持つ。


「そんな持つなら欲しいな」


「俺も1セット」


 塩干し肉は、

 保存食として買われていった。


 さらに。


「何も掛かってないのもあるのか?」


「ああ」


 村人が普通干し肉を見る。


「食いやすそうだな」


「2本で1セットだ」


「じゃあ1セットくれ」


 コウは葉へ包む。


 その時。


「その場で食うなら、

 掛けた方がうまいぞ」


 山椒壺を軽く見せる。


「ちょっと高くなるけどな」


 村人が少し笑う。


「商売覚えてきたな」


「最近な」


 周囲も少し笑った。


 その後。


 山椒干し肉。


 葉を開いた瞬間、

 香りが広がる。


「またあの匂いだ」


「腹減るな……」


 山椒干し肉2本売れる。


 さらに。


 リリア側でも1本売れた。


 その後。


 最後の山椒干し肉も売れた。


 リリアが少し驚く。


「……全部売れましたね」


「思ったより早かったな」


 その時。


 最初に買った村人がまた戻ってくる。


「なあ、

 あの痺れるやつもう無いのか?」


 コウは少し考える。


 それから、

 普通干し肉を取る。


 山椒壺。


 粉を軽く振る。


 独特の香り。


「掛けるだけなら出来る」


 村人が少し驚く。


「そんな事出来んのか?」


「町でやってた」


 葉へ包んで渡す。


 村人が少し齧る。


「……あ、

 これでも十分うまいな」


 その匂いにつられるように、

 別の村人も近付いてくる。


「その掛けたやつ、

 俺にもくれ」


 普通干し肉(山椒掛け)が、

 さらに1本売れた。


 その後。


 コウは買い物へ向かう。


 まず塩。


 最近は完全に減りが早い。


 店主が少し笑う。


「また来たな」


「ああ」


「最近ほんと塩減るな」


「魚にも使うし、

 肉にも使うからな」


 コウは少し考える。


 残り。


 今後の加工。


 売れ方。


「塩10頼む」


「また増やすのか?」


「ああ。

 足りなくなってきた」


 店主は少し驚いた顔をする。


「前までそんな使ってなかっただろ」


「最近は全部減る」


 塩漬け魚。


 塩干し肉。


 粉塩。


 以前より、

 かなり回転が早くなっていた。


 その後。


 紐も見る。


 最近かなり減る。


「紐5本」


「また包むのか?」


「売る量増えた」


 店主も少し笑う。


「最近ほんと店っぽいな」


 コウも少し笑った。


 その後。


 布も少し見る。


 普通布。


 前より欲しくなっている。


 だが。


「……今日はやめとくか」


 コウは布を戻す。


 まだ塩優先だった。


 その頃。


 販売場所。


 リリア側へ村人が来る。


「あの痺れるやつ、

 もう無いのか?」


 リリアは少し考える。


 それから、

 普通干し肉を取る。


 山椒粉を軽く振る。


 独特の香り。


「掛けるだけなら出来ます」


 村人が少し驚く。


「そんな事出来るのか?」


「町でやってました」


 葉へ包む。


 普通干し肉(山椒掛け)が売れた。


 さらに。


 別の村人が赤い粉を見る。


「あっちは?」


 リリアは少し迷う。


「辛いので、

 少しだけです」


 唐辛子粉をかなり少量振る。


 赤い粉。


 葉へ包む。


 普通干し肉(唐辛子掛け)が売れた。


 村人は恐る恐る齧る。


 数秒後。


「っ!?」


 むせた。


 周囲が笑う。


「辛っ!」


 リリアが少し慌てる。


「だ、大丈夫ですか?」


 だが。


 村人は咳込みながら、

 もう一口齧る。


「……でも、

 なんか癖になるな」


 その頃。


 コウが戻ってくる。


「売れました」


 リリアが少し嬉しそうに言う。


「……おお」


 コウも少し驚く。


 その後。


 塩漬け魚へ人が集まり始める。


「魚って持つのか?」


「塩使ってるからな」


 葉を開く。


 塩の匂い。


 魚油。


 保存臭。


 以前の干し肉とはまた違う匂いだった。


「これ、

 煮ると汁出るぞ」


 村人が少し不思議そうな顔をする。


「魚で汁出るのか?」


「ああ。

 昨日やった」


 ガルドはかなり真面目だった。


 周囲も少しざわつく。


「そんな持つなら、

 置いとく用に欲しいな」


 最初の村人が言う。


 コウは頷く。


「かなり持つぞ」


 葉包みを渡す。


 さらに。


「汁出るってのが気になる」


 別の村人も塩漬け魚を見る。


「ほんとに魚だけで出るのか?」


「ああ。

 昨日やった」


「……じゃあ試してみるか」


 2つ目も売れた。


 さらに。


「出汁取れるなら良さそうだな」


 別の村人が少し考える。


「鍋に入れてみるか……」


 コウは少し笑う。


「結構変わるぞ」


「じゃあ1つくれ」


 3つ目も売れた。


 その後。


 販売は少し落ち着き始めていた。


 リアカー上。


 葉包みもかなり減っている。


「結構売れたな」


「ああ」


 リリアも少し驚いていた。


 その横。


 シノは子供達へ囲まれている。


 時々転ぶ。


 笑い声が上がる。


「ほんと懐いたな」


 コウも少し笑う。


 その時。


 コウはふと塩漬け魚を見る。


「……これ、

 パン入れても良さそうだな」


 ガルドが止まる。


「パン?」


「ああ。

 汁吸わせる感じで」


 ガルドは少し考える。


 塩。


 魚。


 汁。


 柔らかパン。


 数秒後。


「……あ」


 顔が変わる。


「絶対うまいぞそれ」


 かなり本気の顔だった。


 コウも少し笑う。


 塩。


 魚。


 汁。


 パン。


 また少し、

 新しい食い方が増えそうだった。


PL(第40話終了時)


通常収支


項目増減

開始63ルク


販売


項目数量収入

普通干し肉(2本1セット)1セット+5ルク

山椒干し肉4本+12ルク

普通干し肉(山椒掛け)3本+9ルク

普通干し肉(唐辛子掛け)1本+3ルク

塩干し肉(2本1セット)2セット+14ルク

塩漬け魚3匹+18ルク

薬草15+15ルク


購入


項目数量支出

塩10-10ルク

紐5本-1ルク


合計


項目増減

収入合計+62ルク

支出合計-11ルク

終了114ルク


⸻


食料変動


普通干し肉


* セット販売 -2

* 普通干し肉(山椒掛け) -3

* 普通干し肉(唐辛子掛け) -1


山椒干し肉


* 販売完売 -4


塩干し肉


* 販売 -4


普通干し肉加工中


* 本日作 +10


⸻


魚変動


塩漬け魚A


* 販売 -3


簡易生簀


* +2

* 合計6


⸻


採取変動


薬草


* 販売 -15


⸻


粉消費


山椒粉


* 普通干し肉(山椒掛け) -3


唐辛子粉


* 普通干し肉(唐辛子掛け) -1


⸻


塩変動


塩


* 購入 +10


⸻


BL(第40話終了時)


武器


コウ携帯


* 鉄製ナイフ×1


リリア携帯


* 鉄製ナイフ×1


森拠点保管


* 剣×1

* 木槍×1

* ショベル×1

* ツルハシ×1

* 斧×1

* ナタ×1


⸻


道具


コウ携帯


* 革手袋×1

* 革靴×1

* 水筒×1

* ルク袋×1

* 背負いカバン×1

* 肩掛けカバン×1


リリア携帯


* 革手袋×1

* 革靴×1

* 葉用カバン×1

* 採取袋×1

* 水筒×1

* 普通カバン×1


森拠点保管


* ロープ×2

* 紐×15


⸻


馬用品・運搬


森拠点配置


* リアカー×1

* 一輪車×1


グレン工房預かり


* ルナ×1


リアカー常備


* 木箱(大)×1(馬用品保管)

* 木箱(小)×1

* 水袋(小)×2

* 水桶(大)×2

* ブラシ×1

* 蹄掃除具×1

* 飼葉枡×1

* ロープ×1

* 葉包み用葉

* 荷積み用板

* 予備袋類


リアカー本体固定


* 縄×2


フリー縄


* 縄×3


⸻


吊るし構成


吊るせる君×4組


* 柱×8

* 細縄×4


⸻


魚関連


魚罠


* 稼働中×2

* 交換用×2

* 予備×1


簡易生簀


* 魚×6


⸻


食料


完成品


* 普通干し肉(葉包み)×4

* 山椒干し肉×0

* 塩干し肉×6


普通干し肉加工中


* 本日作×10


塩干し肉加工中


* 本日作×0


塩漬け魚A


* 1


塩漬け魚B


* 8


⸻


素材・薬品


森拠点保管


* 薬草×52

* 山椒×65

* 唐辛子×0


葉管理


* クルム葉 多数


⸻


粉類


* 山椒粉×19(小壺)

* 唐辛子粉×31(小壺)

* 粉塩×21(小壺)


⸻


塩保管


* 塩×30(中壺)


⸻


すり鉢


* 山椒用×1

* 唐辛子用×1

* 塩用×1

* 小型すり鉢×1(予備)


⸻


容器・収納


森拠点保管


* 木箱(大)×1

* 木箱(小)×1


⸻


木材保管


* 長丸太×12(乾燥中)

* 薪 多数

* 枝材 多数

* 細枝 多数

* 竹 多数

* 網用細竹 作成中


⸻


布・寝具


森拠点保管


* 厚手の布×2

* 干し草×2

* 簡易ベッド×2

* 棚×1

* 鉄板×1

* 中鍋×1

* 古い大鍋×1

* 小鍋×2

* 竹食器2人分

* 犬用竹皿×1

* 子犬用寝床×1


⸻


設置・稼働


* 動物罠×5(設置中)

* 簡易生簀×1(稼働中)


⸻


同行・管理対象


* リリア×1

* ルナ×1(グレン工房預かり)

* シノ×1(子犬・保護中)


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