第41話「門へ向かう道」
夕方。
リース村。
販売はかなり落ち着いていた。
葉包み。
竹皿。
壺。
少しずつ片付けていく。
「結構売れたな」
「あの痺れるの、
かなり人気でしたね」
リリアが山椒壺を見る。
今日は、
普通干し肉へ後掛けした分まで売れた。
以前なら考えられなかった。
その横。
シノはリアカー下で伸びていた。
今日はずっと子供達に遊ばれていた。
かなり疲れている。
だが。
尻尾だけは時々動く。
近くの子供が少し笑う。
「寝てる」
「動いた」
シノは薄く目を開ける。
だが。
またすぐ丸くなった。
その時。
ガルドがまた近付いてくる。
視線は塩漬け魚だった。
「……1つくれ」
コウが少し笑う。
「試すのか?」
「ああ」
「パン入れてみる」
かなり真面目な顔だった。
「6ルクだぞ?」
「高ぇな……」
ガルドは少し笑う。
だが。
「でも多分うまい」
かなり本気だった。
周囲の村人も少し反応する。
「そんな変わるのか?」
ガルドは即答する。
「絶対うまい」
コウも少し笑う。
葉包みを渡す。
これで塩漬け魚Aは無くなった。
その後。
ロイド達も近付いてくる。
ロイドがリアカーを見る。
「結構減ったな」
「ああ」
以前より、
売れる量がかなり増えている。
その時。
コウが先に口を開く。
「明日、
フェルド行くんだけど」
「ルナ空いてるか?」
ロイドが少し驚く。
「……行くのか?」
「ああ」
「最近、
塩ほんと減るんだよな」
塩。
粉塩。
塩漬け魚。
以前より、
塩を使う場面自体がかなり増えていた。
ロイドは少し安心したように息を吐く。
「正直助かる」
「今、
町行ってくれる奴足りねぇ」
最近。
運送。
レンタル。
共同利用。
かなり増えていた。
ベルクも腕を組む。
「村ん中だけなら、
リアカーだけでも回るんだけどな」
「町に行くなら、
やっぱ馬あると楽だ」
ロイドも頷く。
「最近ほんと回ってる」
「馬も減るし、
人も足りねぇ」
以前より、
共同輸送の割合もかなり増えていた。
その後。
ロイドは木材側を見る。
「なら、
木材頼めるか?」
「ああ」
コウも頷く。
今回は木材40予定。
最近。
フェルド側でも木材需要がかなり増えていた。
補修。
荷台。
増築。
色々な場所で使われ始めている。
その時。
ロイドが思い出したように口を開く。
「あと、
ウサギ集まったぞ」
ベルクが後ろから持ってくる。
ウサギ3匹。
「今日入った分だ」
最近は、
村側から回ってくる事も増えていた。
コウは軽く状態を見る。
「悪くないな」
「1匹2ルクでいいか?」
「ああ」
コウは6ルク渡す。
さらに。
ベルクも頷く。
「最近かなり動く」
「持ってけば売れる」
さらに。
エミルも口を開く。
「荷台作る奴も増えた」
「最近、
真似したようなの増えてるしな」
町側でも、
コウ達の荷車を見た連中が、
似たような物を作り始めていた。
ただ。
まだ馬へ繋げられる物は少ない。
さらに。
荷崩れ防止もかなり甘い。
後ろ側を上げる構造が作れず、
荷台後ろが開きっぱなしの物も多かった。
「結局、
手押し荷車の延長なんだよな」
ベルクが少し笑う。
さらに。
「荷崩してる奴結構いるぞ」
エミルも苦笑する。
「しかも、
グレン工房のせいにされかけたしな」
「注意文まで来た」
コウも少し驚く。
「来たのか」
「ああ。
“危険だから改善しろ”って」
「いや、
うちのじゃねぇしって話だ」
周囲も少し笑う。
ただ。
それだけ、
町側でも広がり始めているという事だった。
その後。
ロイドが依頼用ルク袋を出す。
「塩と釘分」
コウが受け取る。
「帰り、
塩50頼みたい」
「あと釘100」
釘は今回初。
エミルが補足する。
「南通り側な」
「木箱積んでる鍛冶屋」
「俺の名前出せば分かる」
「分かった」
「細すぎるのはやめろよ」
「荷台用だからな」
「ああ」
その後。
ロイドは少し考える。
「じゃあ明日、
グレンのとこに直接持ってく」
「荷物は揃えとくわ」
コウも頷く。
「ああ。
分かった」
その横。
シノはまだリアカー下で丸くなっていた。
だが。
ルク袋の音で少しだけ顔を上げる。
それから。
またすぐ伏せる。
ベルクが少し笑う。
「ほんと疲れてんな」
「あれだけ遊ばれてたからな」
コウも少し笑った。
その後。
片付け終了。
葉包み。
壺。
竹皿。
吊るせる君。
少しずつリアカーへ戻していく。
最近は、
片付ける量自体もかなり増えていた。
やがて。
リアカー出発。
夕方森道。
西日。
長い影。
シノは最初歩いていた。
だが。
途中からかなり眠そうになる。
欠伸。
時々ふらつく。
リリアが少し笑う。
「かなり限界ですね」
「ああ」
子供達にかなり構われていた。
その後。
シノはリアカー横へ寄る。
時々荷へ前脚を掛ける。
完全に眠そうだった。
コウは少し笑う。
「乗るか?」
シノは少し尻尾を振る。
コウは荷物の隙間を少し空ける。
シノはよろよろ登る。
それから。
丸くなった。
数秒後には、
もう寝ていた。
「早いですね」
「限界だったんだろ」
リアカーはゆっくり森道を進む。
木輪の音。
虫の声。
夕方の風。
やがて。
森拠点へ戻ってくる。
焚火跡。
夕方の森は少し冷え始めていた。
その後。
リアカー荷下ろし。
薬草。
塩。
紐。
売れ残り。
壺類。
最近は、
持ち帰る物自体もかなり増えていた。
リリアも荷を整理していく。
「葉も結構減りましたね」
「ああ」
最近は、
包む量自体がかなり増えている。
その後。
コウは先にウサギ処理へ入る。
今日受け取った3匹。
まだ新しい。
毛皮。
骨。
肉。
かなり慣れた手付きで解体していく。
その横。
リリアも葉を準備していた。
「今日かなり増えますね」
「ああ」
細く切る。
普通干し肉加工。
塩は使わない。
最近は、
普通干し肉側の回転もかなり良かった。
吊るせる君へ追加。
かなり量が増える。
「……増えたな」
今日朝作った分と合わせると、
かなりの量になっていた。
その横。
シノはまだ寝ていた。
荷台上。
丸くなったまま動かない。
かなり深く寝ている。
リリアが少し笑う。
「ほんと限界だったんですね」
「ああ」
コウも少し笑う。
「今日はずっと遊ばれてたからな」
その後。
先にシノへ干し肉。
匂いで少し起きる。
眠そうなまま食べる。
尻尾だけは動いていた。
食べ終わると、
またすぐ丸くなる。
かなり眠いらしい。
その後。
焚火準備。
鍋準備。
今日は残っていた葉包み干し肉を使う。
さらに。
塩漬け魚Bを1匹鍋へ入れる。
鍋へ落ちる魚。
塩。
魚油。
かなり強い匂いが出る。
リリアも鍋を覗く。
「やっぱり汁出ますね」
「ああ」
以前より、
かなり味が安定してきていた。
コウ側だけ、
少し唐辛子粉を追加する。
赤い粉。
最近は、
粉運用もかなり自然になってきていた。
その後。
食事。
焚火横。
静かな森。
シノはすでに寝始めている。
時々耳だけ動く。
その後。
在庫整理。
干し肉確認。
加工中確認。
乾燥確認。
吊るせる君には、
かなりの量が掛かっていた。
「……増えたな」
少し前なら、
数日分で消えていた。
今は違う。
保存へ回る。
販売へ回る。
リリアも葉束を見る。
「また葉取りに行かないとですね」
「ああ」
最近は、
葉もかなり重要になっていた。
さらに。
翌日準備。
粉壺。
水袋。
販売物。
荷整理。
干し肉は肩掛けカバン。
葉予備は背負いカバン。
最近は、
町行き準備もかなり慣れてきている。
その時。
コウがふと鉄板を見る。
本来。
販売台代わりに持って行くつもりだった。
だが。
結局使わなかった。
「今日使わなかったな」
コウが少し笑う。
リリアも少し笑った。
「重いですしね」
「ああ」
町へ持って行く予定は無い。
ただ。
今後、
焼き物へ使う可能性はまだ残っている。
焚火。
静かな森。
シノも近くで丸くなっていた。
明日はフェルド。
最近は、
町へ行く事自体が、
かなり日常になり始めていた。
PL(第41話終了時)
通常収支
項目増減
開始114ルク
販売
項目数量収入
塩漬け魚1匹+6ルク
購入
項目数量支出
ウサギ3匹-6ルク
合計
項目増減
収入合計+6ルク
支出合計-6ルク
終了114ルク
⸻
食料変動
普通干し肉(葉包み)
* シノ夕食 -1
* コウ夕食 -1
* リリア夕食 -1
* 残1
普通干し肉加工中
* 朝加工 +10
* ウサギ3匹加工 +15
* 合計25
塩漬け魚A
* ガルド販売 -1
* 消滅
塩漬け魚B
* 夜食消費 -1
* 残7
⸻
粉消費
唐辛子粉
* 夜食使用 -1
* 残30
⸻
BL(第41話終了時)
武器
コウ携帯
* 鉄製ナイフ×1
リリア携帯
* 鉄製ナイフ×1
森拠点保管
* 剣×1
* 木槍×1
* ショベル×1
* ツルハシ×1
* 斧×1
* ナタ×1
⸻
道具
コウ携帯
* 革手袋×1
* 革靴×1
* 水筒×1
* ルク袋×1
* 背負いカバン×1
* 肩掛けカバン×1
リリア携帯
* 革手袋×1
* 革靴×1
* 葉用カバン×1
* 採取袋×1
* 水筒×1
* 普通カバン×1
森拠点保管
* ロープ×2
* 紐×15
* 塩×30(中壺)
⸻
馬用品・運搬
森拠点配置
* リアカー×1
* 一輪車×1
グレン工房預かり
* ルナ×1
リアカー常備
* 木箱(大)×1(馬用品保管)
* 木箱(小)×1
* 水袋(小)×2
* 水桶(大)×2
* ブラシ×1
* 蹄掃除具×1
* 飼葉枡×1
* ロープ×1
* 葉包み用葉
* 荷積み用板
* 予備袋類
リアカー本体固定
* 縄×2
フリー縄
* 縄×3
⸻
吊るし構成
吊るせる君×4組
* 柱×8
* 細縄×4
⸻
魚関連
魚罠
* 稼働中×2
* 交換用×2
* 予備×1
簡易生簀
* 魚×6
⸻
食料
完成品
* 普通干し肉(葉包み)×1
* 塩干し肉(葉包み)×6
普通干し肉加工中
* 25
塩漬け魚
* 7
⸻
素材・薬品
森拠点保管
* 薬草×52
* 山椒×65
* 唐辛子×0
葉管理
* クルム葉 多数
⸻
粉類
山椒粉
* 19(小壺)
唐辛子粉
* 30(小壺)
粉塩
* 21(小壺)
⸻
すり鉢
* 山椒用×1
* 唐辛子用×1
* 塩用×1
* 小型すり鉢×1(予備)
⸻
容器・収納
森拠点保管
* 木箱(大)×1
* 木箱(小)×1
⸻
木材保管
* 長丸太×12(乾燥中)
* 薪 多数
* 枝材 多数
* 細枝 多数
* 竹 多数
* 網用細竹 作成中
⸻
布・寝具
森拠点保管
* 厚手の布×2
* 干し草×2
* 簡易ベッド×2
* 棚×1
* 鉄板×1
* 中鍋×1
* 古い大鍋×1
* 小鍋×2
* 竹食器2人分
* 犬用竹皿×1
* 子犬用寝床×1
⸻
設置・稼働
* 動物罠×5(設置中)
* 簡易生簀×1(稼働中)
⸻
同行・管理対象
* リリア×1
* ルナ×1(グレン工房預かり)
* シノ×1(子犬・保護中)




