第35話「増える役割」
朝。
森拠点。
コウはゆっくり目を開ける。
外は少し冷えていた。
焚火跡。
灰。
火種確認。
その横では、
リリアも起き始めている。
「おはようございます」
「ああ」
まずはいつもの日課だった。
池側。
生簀確認。
魚は問題無し。
そのまま川側へ向かう。
魚罠確認。
2個とも入っていた。
小魚。
少し小さい。
「生簀戻しですね」
「ああ」
魚は回収。
そのまま生簀へ戻す。
次は動物罠。
こちらは空だった。
「今日は外れか」
「昨日当たりでしたしね」
リリアも頷く。
拠点へ戻る。
水確認。
干し肉確認。
漬け魚確認。
その後。
リリアは採取準備を始めた。
「いつもの取ってきます」
「ああ」
葉っぱ。
薬草。
山椒。
リリアは森側へ向かう。
その間。
コウはすり鉢を持ち出した。
塩。
追加10。
ゴリ、ゴリ、と音が響く。
粉塩。
かなり減りが早い。
「魚側、
かなり食うな……」
少しずつ、
塩も生活側へ入ってきていた。
しばらくして。
リリアが戻ってくる。
葉っぱ。
薬草。
山椒。
かなり慣れた動きだった。
「葉っぱ、
かなり増えてきましたね」
「ああ」
コウは頷く。
「今後、
薬草はお前側で見といてくれ」
リリアが少し止まる。
「……私ですか?」
「ああ。
採るのも、
乾かすのもお前だしな」
リリアは少し嬉しそうに頷いた。
「分かりました」
コウは薬草を分ける。
「20は持っとけ」
「売る用ですか?」
「それと怪我用」
木切り。
漁。
運搬。
怪我する可能性は増えていた。
リリアも頷く。
「分かりました」
その後。
リリアは葉っぱ洗い。
葉干し。
薬草干し。
コウは斧を持ち上げる。
「行くか」
「はい」
今日は木切りだった。
一輪車も持っていく。
森側。
少し奥。
コウは木を見る。
「この辺でいいか」
斧を振る。
カン。
木へ音が響く。
数回。
木がゆっくり傾く。
ドサ、と倒れた。
リリアはすぐ枝側へ向かう。
ナタ。
枝払い。
葉分離。
細枝整理。
かなり慣れていた。
コウは幹を切っていく。
長丸太3本。
それを一輪車へ積む。
だが。
「……重いな」
少し傾く。
リリアが横から支える。
「こっち押さえます」
「ああ」
木の間。
根。
少しぬかるんだ地面。
一輪車はかなり揺れた。
それでも。
かなり便利だった。
「これ、
思ったより運べますね」
「ああ。
森側だとかなり楽だ」
そのまま3本切る。
長丸太9。
枝材。
細枝。
かなり増えた。
拠点へ運び終わる頃には、
かなり汗をかいていた。
「薪割りは後だな」
「ああ。
まず乾かす」
丸太は並べる。
しばらく乾燥予定だった。
その後。
2人は池側へ向かう。
本来は、
生簀改造予定だった。
だが。
「……っ」
リリアが止まる。
キャンキャン、と鳴き声。
池側。
泥。
浅水。
そこでもがいていたのは、
小さな子犬だった。
「おい」
リリアは迷わない。
そのまま水へ入る。
子犬は暴れる。
噛もうとする。
かなり警戒していた。
だが。
かなり弱っている。
リリアは何とか抱き上げた。
「大丈夫か?」
「はい……っ」
びしょ濡れだった。
子犬も震えている。
コウは少し息を吐く。
「……今日はこれだな」
池改造は中止だった。
2人はそのまま拠点へ戻る。
まず。
普通干し肉を少し与える。
子犬は最初警戒していた。
だが。
匂いを嗅ぎ。
少しずつ食べ始める。
「食べましたね」
「ああ」
だが。
全部は食べ切れなかった。
かなり小さい。
かなり疲れている。
その後。
コウは残っていた竹を持ち出した。
ナイフ。
削る。
少しずつ形になる。
「皿ですか?」
「ああ」
犬用だった。
簡単な竹皿。
その横で。
子犬は丸くなる。
そのまま寝始めた。
「……限界だったんですね」
「ああ」
その後。
コウは竹を割る。
パキ、と音が鳴る。
魚罠用だった。
リリアはその竹を受け取る。
編み込む。
少しずつ形になる。
横では、
子犬が寝ていた。
静かな時間だった。
しばらくして。
子犬が目を開ける。
今度は少し元気だった。
残っていた干し肉を食べる。
その後。
少しだけ遊び始めた。
葉っぱを追う。
リリアの指を軽く噛む。
尻尾も少し振っていた。
「……だいぶ動けるな」
「はい」
だが。
またすぐ眠くなったらしい。
そのまま、
再び丸くなって寝始めた。
夕方。
火を起こす。
今日の試食は魚だった。
干し魚。
塩干し魚。
それぞれ1つずつ。
固形パンも1つ。
半分に割る。
コウは干し魚へ山椒粉を掛ける。
塩干し魚はそのまま。
リリアは干し魚へ粉塩を掛ける。
塩干し魚はそのままだった。
軽く炙る。
魚の匂い。
煙。
火の音。
かなり良い香りだった。
コウは先に干し魚側を食べる。
「……山椒、
魚もかなり合うな」
臭みが薄い。
香りが強い。
かなり良かった。
リリアは塩側を食べ比べる。
「塩干し魚の方、
かなり味強いですね」
「ああ」
「後から掛ける方は、
食べやすいです」
コウも頷く。
かなり違った。
保存向きなのは塩干し魚。
食べやすいのは後掛け側。
かなり差が出ていた。
火が揺れる。
横では、
子犬が寝ている。
リリアはその姿を見る。
「……この子、
飼うんですよね?」
少し間。
コウは火を見ながら答える。
「今さら放り出せん」
リリアは少し笑った。
コウはそのまま続ける。
「世話は任せたぞ」
リリアは少し驚いた後、
小さく頷く。
「……はい」
火が揺れる。
魚の香り。
山椒の香り。
静かな森の夜だった。
PL(収支表)
通常収支
項目増減
開始77ルク
終了77ルク
食料・素材変動
項目増減
薬草+10採取
山椒+10採取
塩-10(粉加工)
粉塩+20
普通干し肉(加工中)-1(子犬用)
干し魚(加工中)-2(夕食試食)
塩干し魚(加工中)-2(夕食試食)
固形パン-1(夕食使用)
竹-数本(魚罠・犬皿加工)
木材+長丸太9(乾燥用)
枝材+多数
細枝+多数
運用・状況
内容状況
一輪車運用木材運搬で本格使用開始
木材乾燥運用開始
薬草管理リリア側へ移行開始
携帯薬草20携帯運用開始
魚罠作成リリア編み込み参加開始
池改造子犬保護により中断
子犬保護
犬担当リリアへ委任
魚比較試食実施
後掛け塩比較有効確認
山椒魚相性良好確認
BL(資産表)
武器
主人公携帯
* 鉄ナイフ×1
リリア携帯(外出時)
* 鉄ナイフ×1
森拠点保管
* 剣×1
* 木槍×1
道具
主人公携帯
* 革手袋×1
* 背負いカバン×1
* 肩掛けカバン×1
* 水筒×1
* ルク袋×1
リリア携帯
* 薬草×20
* 葉用カバン×1
* 採取袋×1
* 水筒×1
* 革靴×1
道具(森拠点保管)
* ナタ×1
* 斧×1
* ショベル×1
* ツルハシ×1
* ロープ×2
馬用品・運搬
森拠点配置
* リアカー×1
* 一輪車×1
グレン工房預かり
* ルナ×1
リアカー常備
* 木箱(大)×1
* 木箱(小)×1
* 水袋(小)×2
* 水桶(大)×2
* ブラシ×1
* 蹄掃除具×1
* 飼葉枡×1
* ロープ×1
* 縄×7
吊るし構成
* 吊るせる君×2組
* 柱×4
* 縄×2
魚関連
魚罠
* 設置中×2
* 交換用×2
* 予備×1
* 作成中×1
簡易生簀
* 魚×2
食料
完成品
* 山椒干し肉×8(包装済)
* 塩干し肉×1(包装済)
加工中
* 普通干し肉(加工中)×6
* 干し魚(加工中)×0
* 塩干し魚(加工中)×0
* 漬け魚(加工中)×6
素材・薬品
森拠点保管
* 薬草×37
* 山椒×25
* 唐辛子×0
葉管理
* クルム葉 多数
粉類
* 山椒粉×25
* 唐辛子粉×34
* 粉塩×27
塩保管
* 塩×40
* 塩壺A×1
* 塩壺B×1
* 中壺×1(予備)
* 塩袋(保管中)
小壺類
* 山椒壺×1
* 唐辛子壺×1
* 小壺×1(予備)
すり鉢
* 山椒用×1
* 唐辛子用×1
* 小型すり鉢×2(予備)
容器・収納
森拠点保管
* 木箱(大)×1
* 木箱(小)×1
木材保管
* 長丸太×9(乾燥中)
* 枝材 多数
* 細枝 多数
布・寝具
森拠点保管
* 普通の布×1
* 厚手の布×2
* 干し草×2
* 簡易ベッド×2
* 棚×1
* 鉄板×1
* 中鍋×1
* 古い大鍋×1
* 小鍋×2
* 竹食器2人分
* 犬用竹皿×1
設置・稼働
* 動物罠×3(設置中)
* 簡易生簀×1(稼働中)
通貨
* 77ルク
同行・管理対象
* リリア×1
* ルナ×1(グレン工房預かり)
* 子犬×1(保護中)




