95(カトリナ視点)
私の荷解きをしようとするネリア達を自分の部屋に帰した。
「はぁ…」
1人、部屋のベッドに腰掛けそっと息を吐く。
やはり長時間の移動は体に堪える。
それでも気合いを入れて荷解きに取り掛かると荷物は少ないのに意外と時間がかかった。
全て終わった時には執事のマールさんが夕食の時間ですと呼びに来た。
聞くとネリアは疲れて寝ているようなのでそのまま寝させておくように頼んだ。
ダイニングに向かうとすでに叔父様が席に座っており私も急いで席に座った。
「遅れてしまって申し訳ございません」
「そんなに急がなくても大丈夫だよ。さぁ頂こうか。今日は記念すべきコクルト国1日目だから色々用意したんだ」
「ありがとうございます。頂きます」
テーブルにはたくさんの料理が並んでおり叔父様が丁寧に1つ1つ説明してくれた。
「美味しいかい?」
「今まであまり食べた事がない味で楽しいです」
「この国の料理はなかなか癖があるからね。でもまた食べたくなる味なんだ」
「確かにそうですね」
「久しぶりだから緊張してる?」
まだ会話がぎこちない私を見て叔父様がそう言った。
「はい…申し訳ございません」
「謝らなくて良いんだよ。それはそうとカドーニ王国ではフェルソニーと共に情報局で働いていたんだってね?」
「はい」
「こっちでも何かするのかい?」
「機会があればしたいと思っています。それと叔父様、できれば厨房をお借りしたいのですがいいでしょうか?」
「厨房を?」
「はい。私は料理やお菓子作りが好きなんです。以前から宿の厨房を借りて色々作っていたので」
「分かった。コックに相談してみるが多分大丈夫だと思う」
「ありがとうございます」
「他に要望はあるか?」
「いえ。充分すぎるほどです」
「そうか。良かった。何かあれば遠慮なく言うんだぞ」
「はい」
夕食を食べ終わり少しゆっくりした後、早めに入浴を済ませた。
ナビナに寝る準備を手伝ってもらいながら色々話しているとコクルト国特有の寝る時の髪型があると聞いた。
それはマモッコと言うらしくそれをやってもらった。
それが終わってナビナにも下がってもらった頃、ネリアがやってきて勢いよく頭を下げる。
「本日は申し訳ありません!」
「いや、そんな謝る事じゃないわ。疲れていたんでしょう?私もだもの。体が第一」
「今後はこのような事がないよう気をつけます」
「そんな事より叔父様から厨房をお借りする許可をもらったの。明日は屋敷を詳しく案内してもらって街にも出るつもりよ」
ネリアが寝ていた間の事と明日の予定を話す。
「あっそういえば髪は誰が?」
ネリアがナビナがやってくれた髪について聞いてきたので説明した。
「あ〜これはナビナがやってくれたの。なんでもこの国でよくやる寝る時の髪型?なんだって」
「食べ物もそうだけどやっぱり他とは違うわね。そろそろ寝るわ。おやすみなさい」
一礼して退室するネリアを見送り明日のためにも早めに眠りについた。
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