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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
コクルト国へ

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94/130

94(カトリナ視点)

そうして迎えた出発の日。

荷物を持って下へ降りるとすでにカミィさんとジェフさん、リナリアさんが待っていてくれた。

「カミィさん、リナリアちゃん、ジェフさん、今まで本当にお世話になりました!ありがとうございました」

私達が挨拶するとカミィさんがある包みを渡してくれた。

「こちらこそありがとう。寂しくなるね。これ、もし良かったら道中に食べて。私とジェフさんで作ったの」

「えっそんな…ありがとうございます」

忙しい中、私達のために作ってくれた事に少し感動する。

「2人のお菓子美味しかったから食べられなくなるのは残念だけどあっちでも頑張って。手紙書いてね」

「ふふっ。もちろん。たくさん書きます」

「元気でな」

「ジェフさんも毎日の朝食美味しかったです。ありがとうございました」

「ああ」

私は1人1人と目を合わせながら最後の挨拶をした。

さらに今までお世話になった人達も見送りに来てくれていた。

「皆さんお忙しいのでは?」

私は呆気に取られて固まってしまった。

「2人のためなら忙しくても来るって」

「そうですよ」

固まってしまった私をネリアがツンツンしてくれて私は来てくれた人達に丁寧に挨拶をした。

「皆様、本当にありがとうございます。今までお世話になりました!」

「カトリナさん、遅くなりましたがこれ」

ケイリーさんが近づいてきて封筒を渡された。

「なんですか?」

その場で確認すると中にはお金が入っている。

「少しですが、退職金です」

「こんなにもらえません」

「いいえ。カトリナさんのおかげでとても助かりました。居なくなってしまうのは寂しいですが旅を最後まで楽しんでください」

そこでエマさんが入ってきた。

「手紙も書いてくださいね」

「はい!ありがとうございました。お世話になりました」

話している途中からカドーニ王国での出来事を思い出し涙が出そうになるがなんとか耐えて気丈に振る舞う。

馬車の中から手を振ると皆見えなくなるまで振ってくれていた。

こうして私達は新天地へと向かったのだった。

カドーニ王国からコクルト国まで片道で3〜4日かかる。

その間、色々な街に泊まる。

それぞれの街で特産のものを買ってお土産にするつもりだ。

「こんなに買って大丈夫かしらね」

「大丈夫でしょう」

「そうよね。どれだけいるか予想がつかないものね」

「はい」

そうしてようやくコクルト国の叔父の屋敷に到着した。

「どうかしましたか?」

ネリアからの言葉で我に帰ったが実際この体になってから会うのは初めてだ。緊張する。

「いや、私は叔父様に会うの初めてだから緊張しちゃって」

と正直に言うと

「叔父様と会うのは久しぶりらしいのでお会いしたらお久しぶりです。叔父様と言ってください」

そうアドバイスをくれたのでその通りにしようと決め深呼吸をして中に入る。

「カトリナ様、ようこそいらっしゃいました。旦那様の執事をしておりますマールと申します。どうぞこの屋敷でごゆるりとお過ごしください」

出迎えてくれたのは執事でカドーニ王国での舞踏会で見たワンピースを着ていた。

「この度はありがとうございます。ミール・カトリナです。よろしくお願いいたします」

「さぁ旦那様もお待ちです。こちらへ」

軽く自己紹介をすると叔父様の執務室に案内された。

「叔父様、お久しぶりです。この度は滞在を許して頂きありがとうございます。私の侍女のネリアと護衛のシシーとアランドレです。これからよろしくお願いいたします」

ネリアに言われた通りに話す。

「やぁ、カトリナ。よく来たね。兄上から事情は聞いている。大変だったな。ここでは自分の家だと思ってくつろいでくれ」

「ふふっ。ありがとうございます。それにしてもお召し物とても似合っています」

私は雑談は得意な方で初対面で緊張していたが上手く話せたと思う。

「ありがとう。これはコクルト国の伝統衣装なんだ。あっそうだ!カトリナにはナビナをつけるつもりだ。何か困った事があればナビナに言ってくれ」

「カトリナ様、ナビナと申します。よろしくお願いいたします」

「よろしくお願いします」

「夕食までは時間がある。まずは長旅で疲れただろうからゆっくり休んでくれ」

「はい。ありがとうございます」

とりあえず初対面という第一関門は突破したと思う。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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