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そうして午後、ナビナさんの案内で街に向かった。
街を一緒に散策しながら色々な事を話す中であのお茶についても聞いた。
私達が緑茶だと思ったそれはこの国ではモク茶というらしい。
「そういえば他の国ではあまり飲まないと聞いた事があります」
「この国に来て初めて知りました」
「この国ではそうですねぇ紅茶の代わりにモク茶を飲みます」
つまりティータイムにモク茶を飲むという事だ。
「体調が悪い時にはモク茶の中に少し辛味のあるスパイスを入れたり皆好きな飲み方があって。フレーバー付きのモク茶も最近流行っているんですよ」
「へぇ〜他に何かコクルト国独自のものはあるのかしら?」
「あとは…コクルト国はやっぱりスパイスですね。とにかく色々なものにスパイスが入っています。料理はもちろんワインとかお酒にも入ってるし他国にないものも多くて薬にも使われているんです」
「薬草って事?」
「はい。コクルト国の人達にとってスパイスは切っても切り離せないものだと思います」
ナビナさんは全て丁寧に教えてくれた。
「ナビナはこの国の出身なの?」
「私はコッピーニ村という所の出身です」
「それにしては物知りね」
「こっちに来てから勉強したんです。それにもうこっちに来てから長いですから」
「今までも色々な所を見て来たけどまだまだ知らない事ばかりね」
「そしてここが噂のスパイス店です!」
話している内にナビナさん人気のスパイス店に到着した。
コクルト国には今までのように貴族街、平民街という括りはない。
人気なだけあって店内は混んでいる。
「ここは体調などに合わせてスパイスを調合してくれるお店なんです。単体でも買えますし他にも色々なものがあるんです」
それからもナビナさんが色々説明してくれた。
「最近のお悩みは何かありますか?」
「あ〜悩みってほどでもないのですが寒がりなのと少し疲れやすい事ですかね」
「ふんふん…分かりました。モク茶に入れますか?それとも単体で?」
「モク茶に入れた方が摂りやすいですよ」
ナビナさんがアドバイスをする。
「じゃあモク茶に入れてください」
「かしこまりました。お待ちください」
調合してもらう間、店内を見て回るが本当にたくさんのスパイスがある。
現にナビナさんが調合するまでの時間で説明しきれないほどあった。
「こちらです。ありがとうございました」
スパイスと調合されたモク茶を受け取りお嬢様が匂いを嗅がせてくれた。
「なんか効きそうな匂いがします」
1番最初に生姜の匂いがした。
「はははっ。私もそう思うわ」
「では次に行きましょう。次も最近流行っているパン屋さんです。コクルト国の料理は割とどろっとしたスープ状のものが多いのでそれにパンを付けて食べたり穀物のかけたりして食べるんです」
穀物という言葉を聞いてハッとした。
穀物という事は米という事かと思ったからだ。
それはお嬢様の同じようで
「穀物って何?」
と聞くが
「穀物は穀物です」
ナビナさんは質問の意味が分かっていないようだった。
「いや、そうなんだけど…えっとじゃあ穀物って小麦だけじゃないのかしら?」
「確かに小麦が主ですがスープ状の料理をかける時は小麦以外が多いです」
「それって見せてもらえないかしら!?」
「見るんですか!?それを?」
「ええ」
ナビナさんは驚き、なんでそんなものを見るんだと不思議そうな顔をする。
「屋敷にならあると思いますが…でもパン屋にお使いも頼まれているのでとりあえずパン屋に行きましょう」
「分かったわ。行きましょう」
そうしてとりあえずパン屋に向かう事になった。
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