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それからの私達の生活は少しだけ変わった。
今まで危険な事も多かったので外出を控えるのかと思っていたら逆によく出かけるようになった。もちろんどこに出かけるにもシシーとアランドレ、専属護衛の2人がつく。
買い物などだけではなく絵を描きに行ったりちょっと遠くまで歩いて散歩したりしている。
「ずっとこの景色を絵に残しておきたいと思っていたの。ここには気軽に撮れるようなカメラがないじゃない?でもこの景色を覚えておきたくて」
この世界のカメラは大型のものが多く家庭ではあまり使われていないのが現状だ。
お店で絵の具などの画材を買った時は喜んでいた。
「私、絵を描くのはそんなに上手くないんだけど色を塗るのは好きなのよ」
そうは言うもののカトリナの絵の実力は上手い方だと私は思う。
私も前の世界ではオタク女子で漫画などそれなりに絵は描いていたがこの世界に来てからは壊滅的に下手だ。人に見せられるものではない。
やっぱり違う人物が体に入っていても元々持っている能力は変わらないのだろう。
今日は国最大の種類を誇る植物園に行き絵を描く予定だ。
私はポットに紅茶を入れ軽いサンドウィッチなどの軽食とおやつとして手作りのクッキーと小さなカップケーキを持つ。
「どこか行くの?」
出ようとしていたところでカミィさんに声をかけられた。
「はい。植物園へ」
「ああ。今の時期は見られる花が多いみたいだからね。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
そう言って呼んでいた馬車に乗り植物園に到着すると花を見つつ絵を描くのに良い場所を探す。
「ここ綺麗ね。ここにしましょう」
お嬢様がそう言った場所は小さな丘だ。
その丘からはさまざまな花の花畑が1番綺麗に見えた。
私はお嬢様が言った場所にシートを敷き持って来た画材を取り出した。
お嬢様がさらさらと描き出す。
私はそれを見守り周囲も少し警戒する。
「今日は良い天気ね」
「そうですね」
今日は良い晴天で風も心地良い。
数時間後。
お嬢様はすでに描き終わり、色塗りに入ろうかという所だった。
「お嬢様、そろそろ休憩しては?美味しいお菓子と紅茶を用意しております」
「あら!もうそんな時間?そうね。そうしましょう」
お嬢様はそんなに時間が経っている事に気づいていなかったようだ。
私は紅茶を用意しお菓子も取り出した。
「お兄様は元気かしらね」
お嬢様がそれを食べたり飲んだりしながら話す。
「元気ですよ。きっと」
「いつも受付に来る方から聞いたのよ。あの事件にコクルト国の権力者が関わっている可能性があるって」
お嬢様は受付の仕事で色々な噂話を聞くらしい。
「この前だって手紙が届きましたしライドさんやロランさんだってフェルソニー様にしてはハイペースだと言っていたじゃないですか」
「それもそうね」
普段、フェルソニー様は本当に手紙を書かないらしい。
「フェルソニーがこんなに手紙書くの初めて見たな」
「そうですね」
私達の元へコンスタントに来る手紙を見て2人とも驚いていたくらいだ。
その後も紅茶を飲みながら絵を描いた。
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