表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
2章 カドーニ王国と仕事と事件と

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/132

77(フェルソニー視点)

そうして迎えた舞踏会。

2人は伝えた通りシンプルだけど品のあるドレスで来た。

「綺麗だ」 

しみじみ言うと少し照れた顔をする。

「ふふっ。ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」

「はい。ふふっ」

ゆっくりと手を取り会場へ向かった。

会場内に入ると事前に資料でも知っていた職員の顔が何人か見えた。

僕も少し緊張して手汗をかく。

「お兄様?大丈夫ですか?調子悪いですか?」

それがカトリナにも伝わっていたようでそう聞かれた。

「ごめん。大丈夫だよ。行こう」

それからはシャンパンを飲んだり、カトリナとダンスを踊ったり純粋に舞踏会を楽しんだ。

見るとネリア達も楽しんでいるようで良かった。

ダンスから戻って来たライド達がコクルト国の大使に挨拶に行くと言い出した。

(確か大使は関係者リストには載っていなかったはずだ…)

と思いながら念のためついて行く。

「お話し中、失礼します。ご挨拶させてください。カドーニ王立情報局のライドとフェルソニーと申します。こちらは僕の妹のカトリナ、その侍女のネリアです」

僕達が挨拶をすると大使は伝統的な挨拶をしてくれた。

「初めまして。コクルト国大使のエルマと申します」

だがそれは初めての人にとっては驚いてしまうもので現に僕も初めての時は少し驚いた。

「すみません。妹はコクルト国の作法には不慣れなもので」

驚いたカトリナを気遣いながらフォローする。

「失礼いたしました。これはコクルトの伝統的な挨拶なのです」

「いえ、こちらこそ失礼いたしました」

それから当たり障りのない会話をして終わった。

「今度ぜひ皆様でコクルト国へお越しください。では」

「ありがとうございます」

大使が去って行くのを見送っていたその時。

大使の向かう先に僕達が潜入した時のターゲットがある事に気がついた。

さらにその大使と一緒に別室へ向かったではないか。

もしかしたらこの大使と関わりがあるだろうか?

でもリストにはなかったはず。

そう思いながらこうはしていられないとカトリナ達を帰し大使達が入って行った隣の部屋で監視をする。

今日も盗聴器がちゃんと機能しているのは確認済みなのでターゲットの男と大使の会話をそれで聞く。

「あの男達は警備隊に連行されたようです。申し訳ございません」

「まぁそれは想定内です」

「しかし警備隊はまだ私達にはたどり着いていないようです」

「ではあの方には到底辿り着きはしないでしょうね」

「あの方だけは何があっても守ります」

「お願いしますよ。あの方には未来を変えるかもしれない強大な力がありますから」

「承知いたしました」

(あの方…?強大な力…?)

それが誰なのか明確な名前は出なかったがその瞬間、ライドと顔を見合わせて他に潜入している職員にも通達しその人達を連行した。

コンコン。

「誰だね?」

「失礼します。カドーニ王立情報局です。先日の女性傷害事件と暴行恐喝事件についてお聞きしたい事があります。情報局までご同行願いますか?」 

情報局の紋章を見せながら言う。

「これは正式なものではありませんよね?」

「ええ。でも拒否するとお立場が悪くなりますよ?それに失礼ながら今までの会話を聞かせて頂きました。もちろん録音もさせて頂いております。これが何よりの証拠では?」

「なっ…」

「チッ…聞き取りだけですよね?」

「はい」

「分かりました。それなら」

2人を連行し聞き取りを行なったがあの方の事は一切話さなかった。

ただあの方がコクルト国にとって重要人物である事は分かった。

「あの方は私達が気軽に接していいような方じゃない」

「貴族という事か?」

「軽々しく言うものではない」

ひと通り聞き取りを終えた後、部長から話があった。

「コクルト国の情報局、警備隊と合同捜査を行なう事になった。それに伴いうちの部署からは君に行って欲しいと思っている。どうだ?」

「なぜですか?」

「君がこの事案に1番関わっているし適任だ」

「妹の事が心配です。誘拐を企てられて1人にするのは不安があります」

「それなら妹さんに話してみろ。でもあくまで妹さんを尊重しろよ。君は過保護だからな」

「分かってます!」

と少しムキになって言った。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ