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その日の夜。
「被害女性はコクルト国の出身なんだって」
お互い聞かれた事を共有し合った。
「知っております」
「知ってるの?ネリアは何を聞かれたの?
「同じような事です。面識があるかとか時間はとか。でもロランさんから犯人は知人かもと」
「えっ?そうなの?」
「はい」
「あっそういえば明日私の護衛2人にも話を聞きたいって。だから明日は2人とも一緒に来てもらわなきゃ」
「伝えておきます」
「ありがとう。お願い」
「でもまさかこの国に来てこんな事が起こるなんて…お父様とお母様への手紙には書けないわ」
「そうですね。私もびっくりです」
「ネリアは屋敷のみんなに手紙書いてる?」
「この国に着いた時書いたのでしばらくはいいかと」
「前は手紙書くの好きだったわよね」
今話しているのは前の世界のことだ。
確かに私は推しにファンレターを書くことが多かった。
「今はそうでもありませんよ」
「あら、残念」
「さぁ明日も仕事でしょう。早く寝てください」
「そうね。おやすみ」
「おやすみなさいませ」
お嬢様の部屋を出た後、護衛2人の部屋に行き警備隊が明日話を聞きたいと言っている事を伝えた。
「承知しました。大丈夫です」
「よろしくお願いします」
自分の部屋へと戻り簡単にシャワーを浴びた後、ずっと書いている日記に今日の出来事を記した。
事件の事やお嬢様の様子などひと通り書き終わったらベッドに入って眠りにつく。
翌日。
お嬢様を起こしに行くと相変わらずラジオ体操をやっていた。
「おはよう。一緒にやる?」
「いえ。今日はいいです」
お嬢様がやっている間に今日の服を準備する。
その時
「なんでこの世界にはズボンがないのかしらね」
お嬢様がラジオ体操で動いて荒い息のまま言った。
「ズボン?」
「こっちに来てからスカートばかりで久しぶりにズボンも履きたいのに」
「確かに」
「あっ今度の休み、服屋さんに行って探してみましょうか」
「良いと思います。さぁ着替えて下へ行きましょう」
お嬢様の着替えを手伝い下へ向かった。
「おはよう。昨日はよく眠れた?」
「はい。おはようございます。ジェフさんも」
「おはよ。もう出来るぞ」
「ありがとうございます」
出来上がった朝食を食べ普段通りお兄様と一緒に情報局へ出勤した。
「お兄様、あれから何か分かった事はありますか?」
「いや、私は何も聞いてない」
「そうですか…」
そこで私達は別れ、私はロランさんの部署に向かう。
「おはようございます」
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
まず部屋をほうきで掃いて書類の山を整理をする。
ラベルを貼ってファイリングしたものをラックに並べている。
職員の皆さんが分かりやすいと言ってくれて嬉しい。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




