60(カトリナ視点)
迎えた歓迎会当日。
朝からカミィさんにも手伝ってもらい料理を完成させていく。
ネリアは出来上がった料理を丁寧に詰めてくれている。
全て完成したかという頃。
お兄様がやって来た。
「迎えに来たよ。お〜美味しそうだ。どれどれ1つ…」
お兄様が持っていた卵焼きを口に入れた。
「なんだこれは!?今まで食べた事ない味だ。ふわふわでとても美味しい。誰にも食べさせたくないくらいだ」
「ふふっありがとうございます。行きましょう」
カミィさん達の分を置いて宿を出て場所として指定した近くの公園へと向かった。
「おーい!待ってたぞ〜」
そこにはもうすでに皆が待ってくれていた。
「遅くなって申し訳ありません」
頭を下げながらネリアと共にすでに敷かれているシートの上に並べる。
「お〜これがワショクか」
皆が覗き込んで呟く。
「美味しそうですね」
「たくさんあるのでいっぱい食べてください」
「ありがとうございます。頂きます」
「どうですか?」
私は不安になりながら聞いた。この世界にはあまりない料理なので口に合うか不安だった。
「とても美味しいです!」
ロランさんのその言葉で安心し私も1つ口に運んだ。
「あっ良かった」
懐かしい味に私も心が暖かくなり涙が出そうになる。
「あまり食べた事のない味ですね」
そう感心している職員さんに今日の料理を説明する。
「これは本で読んだ東の国の和食という料理なんです。それをカドーニ王国の食材で再現しました。これには私達がお手伝いしている菜園の野菜も使っているんです」
私達はカミィさんがやっている家庭菜園を手伝わせてもらっている。
というのもカミィさんが野菜を収穫している場面に出くわし私も野菜を育ててみたいと話したところじゃあ手伝ってと言われそういうことになった。
「家庭菜園と言っても大きいからさ。意外と管理が大変なんだ。ちょうどいいし手伝ってくれる?」
「はい!」
私が休みの日は水やりや肥料を入れたり仕事の日もネリアや専属護衛に世話を頼んでやってもらっている。
今回はその野菜も使った。
「へぇ〜とても美味しいです」
「ありがとうございます。たくさん食べてください」
その後ネリアの同僚も紹介してもらうと同時に私の同僚も紹介した。
「ネリア、こちらいつもお世話になっているエマさんよ。エマさん、こちら私の侍女のネリアです」
「初めまして。お嬢様の侍女を務めておりますネリアと申します。よろしくお願いします」
「エマです。あのロランさんの部署の汚部屋を片付けた片付けのプロだってお噂はかねがね。よろしくお願いします」
「プロだなんてそんな…」
「汚部屋なのは認めます」
その時、ロランさんが話に入ってきた。
「ネリアさんはすごいですよ。あの書類の山を片付けるなんて。ファイリングしてくれるおかげで皆、見やすいと言っていますし」
「そう!私達も片付けはしなきゃと思って手はつけたけど全然片付かなかったもん」
ネリアの同僚のアナさんも話に参加する。
「私の侍女が皆様のお役に立っているようで何よりです」
「はい!とても助かったいます」
ロランさんの断言に私まで嬉しくなる。
それを聞いているネリアも嬉しそうだ。
「やっぱり俺の部署にも欲しいわ〜」
「ライドの部署にはまだ渡しません。私達の部署が綺麗になってからです」
「ネリアちゃん、いつでもあの汚部屋が嫌になったらこっちに来いよ。いつでも大歓迎だ」
「ふふっ。ありがとうございます」
そうしてしばらく皆で談笑し楽しい時間を過ごす。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
話を少し追加しました。
長くなってしまい申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。




