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「おーい!待ってたぞ〜」
そこにはもうすでに皆が待ってくれていた。
「遅くなって申し訳ありません」
2人で頭を下げながら急いで持ってきた料理を広げる。
「お〜これがワショクか」
「美味しそうですね」
「たくさんあるのでいっぱい食べてください」
「ありがとうございます。頂きます」
食べ始めた皆さんをお嬢様とドキドキしながら見つめていた。
「どうですか?」
お嬢様が不安そうに聞いた。
「とても美味しいです!」
ロランさんが勢いよく言ってくれた。
「あっ良かった」
「あまり食べた事のない味ですね」
ワイワイ皆で食べながら談笑しお嬢様に私の仕事仲間も紹介できた。
「お嬢様、こちらが私がお世話になっているアナさんです」
「初めまして。アナと申します」
「初めまして。アナさん。カトリナと申します。いつもうちの侍女がお世話になっております。お料理はどうですか?」
「とても美味しいです。野菜もたっぷりで」
「良かったです。これはカミィさん、私達が泊まっている宿のご主人の家庭菜園で採れたものも使ってるんです」
ここ最近、カミィさんが趣味でやっている家庭菜園のお世話を手伝わせてもらっている。
お嬢様は以前から野菜を育ててみたいと言っていたがこの辺りに野菜を育てられるような広いスペースはない。
半ば諦めていたそんな時。
たまたまその話をカミィさんにしたところそれならとうちの家庭菜園を手伝って欲しいと言われお嬢様がはいと即答した。
それからカミィさんの家庭菜園で花や野菜のお世話をしている。
でも私達が想像する家庭菜園とは違い、結構な広さがある。
私達が仕事の日は専属護衛のどちらかが交代で水やりなどをやってくれる。
お嬢様が働くようになってから2人は多いので毎日交代でどちらか1人が護衛につく。
帰る時はもう1人の護衛もやって来て2人で護衛してくれる。
数時間後。
「とても美味しかったです。今日はありがとうございました」
「いえこちらこそありがとうございました。美味しく食べて頂けて嬉しかったです」
そろそろ解散しようかとしていたその時。
「きゃーー!」
どこからか悲鳴が聞こえた。
私達を含め公園にいた人々は一斉に声の方を見る。
「なんだ!?」
「とにかく行ってみましょう」
私達は皆で声のした方に走り出した。
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