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翌日。
ぐっすり眠れたおかげか身体がすっきりしている。
まずは朝日を浴びるためカーテンを開けると朝日が眩しい。
当たり前の事だが景色が違って改めて違う国に来た事を実感する。
それから着替えてとりあえずお嬢様の部屋をノックしてみた。
「お嬢様、ネリアです。起きてますか?」
すると少し呼吸の荒い声で
「起きてる。どうぞ」
と聞こえた。
私はその声に不安になり入室の許可を得てすぐさま部屋に入るとそこで見た光景はお嬢様がラジオ体操をしている姿だった。
「なにしてるんですか?」
ラジオ体操だと頭では分かっていたけれど仮にも令嬢がラジオ体操をしているなんて信じられなくて思わず聞いてしまった。
「ラジオ体操。最近運動不足だったから取り入れたの。心陽もやる?」
久しぶりに心陽と呼ばれて一瞬ドキッとした。
転生当初は2人の時だけばぁばと心陽で呼んでも良いと言ったもののこの世界に慣れていくにつれてお嬢様とネリアで定着していたからだ。
「やろうかな」
私はなんだか嬉しくなって隣でラジオ体操をした。
それと同時に2人で転生して良かったと思った。
「そろそろ下に降りようか」
「うん」
1階に降りようとした所でシシーとアランドレが来てくれて全員で行くとすでにカミィさんがいて
「みんなおはよう。良く眠れた?」
と声をかけてくれた。
「おはようございます」
「ぐっすり眠れました」
「あっそうだ。ジェフさんを紹介するわね」
全員で厨房に向かうとせっせと動いている男性がいた。
「ジェフさん、紹介するわ。昨日からここに滞在しているお客さんで朝食の提供が終わったら厨房にも出入りするからよろしくね」
そして昨日と同じ挨拶をして頭を下げる。
「ジェフです。ごゆっくりお過ごしください」
挨拶を済ましたのち朝食が提供された。
「自分の部屋で食べても良いしダイニングで食べても良い。狭いけど。まぁ要するに好きな所で食べて」
「ありがとうございます」
朝食は野菜とソーセージっぽいものと目玉焼きにパンがついている。
やはりこっちは野菜が多い気がする。
ほとんど誰もいなかったので私達4人でテーブルを囲んで食べた。
食後のコーヒーまで楽しんだ後、ほんの少しだけのんびりして昨日言われた通り情報局へ向かおうとしたらフェルソニー様がすでに待っていた。
「おはよう。カトリナ、待っていたよ。昨日は良く眠れた?」
「お兄様、なぜここに?」
「なぜって今日は面接だろう。迎えに来た」
「お兄様だってお忙しいでしょう?わざわざ来て頂かなくても大丈夫ですよ」
「そんな事言わないでくれ。情報局で働く事が決まったら何かあったら大変だから来れる時はなるべく来るつもりだよ。さぁ行こう」
いかにもシスコンらしい発言を聞きながらお嬢様は諦めたように馬車に乗った。
今日は1台の馬車に全員が乗るから少し狭く感じる。
「履歴書は持って来た?」
「はい」
「でもこんなに突然で大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だよ。あの後すぐに話を通したんだ。元々人手不足だったから快く許可が出たよ。今日も経歴を確認するだけだと思うから安心して」
本当の所は分からないが笑顔でそう言っていた。
そうこうしているうちに馬車が情報局の前で止まった。
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