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市場と宿屋を案内してもらうためライドさん、ロランさんと共に向かった市場は人がたくさんいて活気に満ちていた。
お嬢様は主にライドさんに案内されながら見慣れない野菜を見てわぁわぁ言っている。
「ねぇこの野菜、かぼちゃに似てない?こっちはごぼうにも。これなら和食が作れるかも」
「そうですね」
「ワショクってなに?」
そこでフェルソニー様とライドさんが聞いた。
「あっ本で読んだのです。なんでも東の国の料理らしく。私も作ってみたいと思っていたのですが食材がなかなかなくて。でもここにあるもので作れるかもしれないなと」
最近、お嬢様は前の世界の事を本で読んだで誤魔化すのが定番になった。
確かに本はよく読んでいるし不自然ではないだろうがあまりにも上手すぎる。
「へぇ〜いまいち分からないけどカトリナの料理なら食べたい」
「僕も興味があります」
「調理できる場所がないので今は難しいかもしれませんがぜひ」
「ロランの宿屋の厨房が使えなくてもフェルソニーのアパートにキッチンあるよな?そこで作れば良いじゃない?」
「確かにそうだな。近いうちカトリナの歓迎会をしたいと思っていたんだ。だからそのワショク?作ってくれる?」
「はい。もちろん」
「でも今日は食べて欲しいものがあるんだ。予約してあるから行こう」
そうしてフェルソニー様の案内で1軒のお店にたどり着いた。
そこは以前、フェルソニー様が話していた野菜と肉をパイで包んだ料理の専門店らしい。
「ここは国で1番有名な店なんだ」
「お腹空いてたから嬉しい。ミベイルパイを食べれるなんて」
「そんなに美味しんですか?」
「うん」
どうやらその料理はミベイルパイと言うらしく普段も食べるけどお祝いの時が多いらしい。
「今日はお前の奢りか?奢りだよな?」
「ライド、はしたないですよ」
ロランさんがライドさんを注意する。
「ああ。今日は僕の奢りだからたくさん食べてね。カトリナ」
「よろしいのですか?」
「ああ。今日はカドーニ王国最初の日だからね」
「ありがとうございます。お兄様」
「やった。ご馳走様です」
「ライド、お前は食べ過ぎるなよ」
「はいはーい」
「ライドさんは大食いなんですか?」
お嬢様が聞いた。
「この中だと1番食べます」
ロランさんが答える。
「お待たせしました」
その時、目の前に大皿に乗ったミベイルパイが運ばれてきた。
「来た!」
ライドさんは目を輝かせている。
見た目は普通のパイだがナイフで切ると途端に湯気が立ちデミグラスソースのようなもので煮込まれた野菜と肉が出てくる。
「わぁ〜これこれ!」
「とても美味しそうです」
フェルソニー様がパイを切り分けてくれて口に運ぶとお肉も野菜も柔らかくパイとも相性が良い。
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