40(フェルソニー視点)
3人で帰りの馬車に乗りながら渡された封筒の中身を読む。
そこには近々、カドーニ王国で舞踏会が開かれそこに怪しい連中が来るかもしれないから参加して欲しいとの事だった。
日程をみるに2日後には旅立たなければならない。
家に帰り急いで2人を紹介した。
その際、2日後に旅立たなければならない事を説明した。
すると出発の前日に家族でお茶会を開く事になりカトリナが作ったお菓子などが並んだ。
たぶんまたしばらくこっちには帰って来れないだろう。
貴重な時間を満喫して迎えた出発当日。
「2人とも気をつけて行ってらっしゃい」
「行って来ます」
名残惜しそうな両親に挨拶をして馬車に乗る。
同じ馬車にはカトリナとネリアとシシーが乗っている。アランドレは後ろの馬車だ。
「今日の服可愛いね。昨日はよく寝れた?体調は大丈夫?」
「ありがとうございます。1番お気に入りの服にしたんです」
カトリナの今日の服装はいつものドレスより動きやすそうなチェリーがポイントのワンピースだった。
家にいる時でもこんなにラフな格好は見た事がなかったから新鮮だ。
「昨日は楽しみでなかなか眠れませんでしたが体調は問題ありません」
「ふふっ。緊張してる?そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
「これから知らない土地に行くんですよ。緊張するに決まってます」
「まだ先は長いから少し寝てもいいよ」
「寝ません!」
と言っていたものの馬車の揺れに気持ち良くなったのかカトリナはすぐに眠ってしまった。
数時間後。
カトリナが目を覚ました。
「んっ…今どこですか?」
「検問所を通り過ぎたところだよ」
「そうだ!お腹空きませんか?メイドが簡単に食べられるものを用意してくれたんです」
さっきから何かなと思っていたバスケットがそれだったらしい。
「じゃあどこかで休憩しようか」
「はい」
ちょうどいいところで降りて皆で軽食を食べた。
それからも途中途中で短くはあったが観光をしたりルミナ村という村に宿泊したりもした。
「ルミナ村はチーズとかワインが有名なんだ。時間があればゆっくり案内したかったんだけどごめんね」
「いいえ。きれいですね。この景色を見れただけで満足です」
「ふふっ。良かった」
そうして僕達はついにカドーニ王国に到着したのだった。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
ここで第1章は完結となります。
すぐにカドーニ王国編がスタートします。
自分の書きたい事を全て書いていたら長くなってしまいましたが次も長くなる予定です。
もしよろしければお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いいたします。




