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翌日。
いつも通りお嬢様を起こし朝食の給仕をする。
それが終わったら壁際で存在感を消した。
「ついに明日、行ってしまうのね。寂しくなるわ」
「お父様とお母様には感謝しております。私の気持ちを尊重してくださりありがとうございます」
お嬢様が頭を下げる。
「いいんだよ。カトリナは笑っているのが1番だから」
「今日、久しぶりに4人でお茶をしましょうか。しばらく会えないのだから最後にゆっくり話したいわ」
「いいな。そうしよう。時間作るよ」
奥様の提案に旦那様が乗る。
「では私がお菓子を作ります。お茶会にはお菓子が必須ですから」
「カトリナのお菓子なら食べたい」
そんな穏やかな会話を微笑ましく聞いていた。
朝食後、さっそくお嬢様のお菓子作りを手伝う。
「この前は最後まで作れなかったから今日こそ完成まで私がやりたいの」
「そうですね…この前はちょっと大変でしたから」
「それにしてもこの世界には和菓子ってないのかしら?洋菓子も好きだけど和菓子も恋しいのよね」
「カステラなら作れるかもしれません」
「ああ!カステラね!それなら材料がありそう。ありがとう。ネリア。今日は気合いを入れてたくさん作りましょう」
それから他のメイドや料理人にも手伝ってもらいカステラの他にもチョコチップたっぷりのクッキーに季節の果物を使ったフルーツゼリーなどたくさんのお菓子がテーブルに並んだ。
お嬢様も私達と一緒にテーブルを整えていたその時。
3人を呼びに行っていた執事が戻ってきた。
「おおっ。今日は一段と豪華だな」
「しょっぱいものも食べたくなるかなと思って人気のサンドウィッチのお店で買ってきた」
フェルソニー様がサンドウィッチ店の袋をテーブルに置いた。
これは最近流行っているサンドウィッチ店だ。
「お兄様、ありがとうございます。ちょうどここのサンドウィッチ食べてみたいと思っていたんです」
「良かった」
「人気なのか?」
2人の会話を聞いていた旦那様が聞く。
「人気もなにも並ばなければ買えないと聞きました」
「それは楽しみだな」
そして全員がテーブルに座り、テーブルの上のお菓子を見る。
私はフェルソニー様が買ってきたサンドウィッチを皿に並べ紅茶の準備をする。
転生した当初は紅茶の淹れ方も忘れていたのでサリー達に教えてもらって最初は苦かった紅茶も今では美味しく淹れられるようになった。
「ネリア、今日は私が淹れるわ」
本格的に淹れ始めようと思っていた時、お嬢様がそう言った。
「大丈夫ですか?熱いですよ」
「大丈夫よ。淹れてみたいの」
「かしこまりました」
「カトリナのお菓子にカトリナの紅茶が飲めるなんて最高だね」
「ふふっ」
フェルソニー様の言葉にお嬢様は笑いながら手際良く紅茶を淹れていく。
このような所で前世のばぁばを感じる。
ばぁばはよくお茶を淹れていて早かったし美味しかった。
少し感傷に浸りながらも火傷などをしないようそばで見守りお嬢様の淹れた紅茶を全員の前に置いた。
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