221(カトリナ視点)
帰りは夜も遅いしお酒も飲んでるからと専属護衛のシシーとアランドレに全員送ってもらった。
「今日はありがとねぇ。また」
「うん。おやすみなさい」
2人を送ってあとは家に帰るだけになり私はお礼を言った。
「シシーとアランドレもありがとう」
「いいえ。お嬢様をお守りするのが私達の役目ですから。遠慮なさらずなんでもお申し付けください」
「ありがとう。2人にはいつも感謝しているわ。それと言い忘れていたけど新年明けましておめでとう」
「おめでとうございます」
そのまま家に帰ったがネリアはまだ帰ってきていなかった。
上着を脱ぎまったりしているとネリアが帰ってきた。
帰ってきた途端にネリアは頭を下げて謝罪する。
どうやら自分が私より遅かった事を謝っているようだ。
でもそんな事気にしなくて良い。
それよりも私はネリアが手に持っているお土産の方が気になった。
中にケーキや料理などたくさん入っていてどれも魅力的だったがケーキを取った。
遅いのにケーキを食べる事に少し罪悪感を抱きつつ自分でダイニングに行き1口食べると本当にプロのケーキ屋さんの味でとても美味しい。
「美味しいわ。本当にプロのケーキ屋さんみたい」
すぐに食べ終わってしまい残念に思いながら部屋に戻った。
翌日。
今日はメイナーさんの屋敷に行く。
ネリアから今日の話は聞いていたが、実際に会うまでは少し緊張していた。
でもいざ対面すると皆さん良い方達で気さくだった。
ヘルムード学院に通っていると言うとどんどん質問されて少しびっくりしたが楽しかった。
「ヘルムード学院ではどんな事をするんですか?」
「薬に関する色々ですよ。実習もあるし研究室に所属して専門的な研究もします」
「えっ難しそうですね」
「そういえばカトリナさんはこの国に来るまで色々な国を旅していたんですよね?」
「はい」
「その時の話を聞かせてください」
そう言われ旅をしていた頃の話をした。
要点だけまとめて話していたつもりなのに気づいたらネリアは居なくメイナーさんがきた。
「あなた達、質問はもう終わりよ。カトリナちゃん、ごめんなさいね」
「いいえ。私も楽しかったので大丈夫です」
その後、メイナーさんからまたお土産をもらい帰宅した。
メイナーさんからもらったリーサルマッチャは絶品でもらった分、すぐに食べ切ってしまった。
「美味しいわね」
特にメイナーさんの屋敷に行った翌日から実家に帰ろうと思っていたので移動中に食べるには便利だった。
お兄様が亡くなってから初めての冬だし両親から了承も得られたのでこの機会に帰ろうと思ったのだ。
数日かけ実家に帰るといつものように皆が出迎えてくれた。
「カトリナ、おかえり。会えて嬉しいわ」
「お母様、ただいま帰りました」
「カトリナ、おかえり。元気だったか?」
「はい、お父様。お父様は?」
「もちろん元気だったぞ。私もまだまだくたばってはいられないからな」
そんな挨拶を交わしながら久しぶりの実家に安心感を覚えた。
それから何かの度に溜め込んでいたお土産を渡し学院での事、飛び級の事も伝えると自分の事のように喜んでくれた。
「そうか。飛び級か!おめでとう。よくやった。今日はお祝いだ」
「ええ。私が腕によりをかけて作るわ」
お母様はそんな感じでウキウキだった。
「ありがとうございます」
案の定、その日の夕食は私の好きなものばかりで「喪が明けていないのに良いんですか?」と聞くと「今日くらいはフェルソニーも許してくれるでしょう」とお母様は言っていた。
そうして久しぶりの実家を満喫しお兄様のお墓参りなどもしてシスカ公国へと戻ってきた。
帰る際には「これも持っていきなさい。これも」とお土産が気づいたらいっぱいになっていた。
「無理しないで頑張るのよ」
「いつでも帰ってきなさい」
「はい。ありがとうございます」
帰宅しそれを確認するのも大変だったが私の好きなものばかりだ。
ありがたいと思いながら食べきれないものはお世話になっている人達にお裾分けしたりして毎日少しずつ楽しんだ。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




