217(カトリナ視点)
翌日。
実習2日目。
今日は学年での実習だ。
場所はまた違い移動する。
「リーダーは全員が揃っているか確認してください。リーダーの皆さんはお渡しした通信機器を持っていますね?何かあればそれで連絡してください。時間は日没まで。では頑張ってください」
この実習の前にグループのリーダーを決めた。ルークだ。
「行こうか」
ルークの声と共に私達は出発した。
最初は薬草の分布図作りなので昨日と違って手当たり次第、薬草を持ってきた本と照らし合わせながら採集する。
「うん、大体埋まってきたね。じゃあそろそろ薬屋に卸す薬を作っていこうか」
というルークの言葉で薬作りに取りかかる。
薬に使う薬草は多めに取っておいた。
あとは昨日のように調合していくだけだが、みんな調合の仕方は分かっているものの調合が専門であるドーナ先生の研究室から来ているのは私だけなので細かい温度の調整や煮出す時間は私が中心となって決めていく。
「じゃあまずはこれを細かくして40分煮出しましょう」
「分かった」
まずは薬草を細かく切り煮出しすり潰したものを布に包んでまた煮出し薬液を抽出した。
そして抽出した薬液を決められた用量で混ぜていく。
そうしてできたものを消毒した瓶に注ぎ最後に数を確認する。
「痛みを和らげる薬を8本、風邪薬を5本でOKだね。あと何かある?」
「いえ。大丈夫だと思います」
「じゃあ戻ろうか」
私達は来た道を戻って集合場所へと向かった。
「戻ってきたグループは薬がちゃんと揃っているか確認してください。確認したのちこちらへ持ってくるようお願いします」
集合場所に到着するともうすでに何グループか戻って来ていた。
「じゃあ確認したから先生の所に届けてくるよ」
「私も持ちますよ。1人じゃ重たいでしょう?」
と私が言うと
「良いって。女の子に重たいもの持たせられないから」
と行ってしまった。
「ああいうのが女子は好きなのよね」
サセーナが言う。
「サセーナは好きじゃないの?」
「なんか嘘っぽいじゃない」
「嘘っぽい?」
「作ってるって感じ」
「そうかなぁ。良い人だと思うけど」
「まぁカトリナがそう思うならいいけど」
「届けてきたよ」
その時、ルークが戻ってきた。
今日の実習はこれで終わりだ。
明日はこの2日間の実習の振り返りをして明後日帰る事になっている。
翌日。
「まず研究室ごとに振り返りをしてください。午後からは学年での振り返りがあります」
ドーナ先生から1日目の実習で作った薬の質の結果を発表した。
「薬の質についてですがカーティアスさんのグループがNo.1でした。時間はかかりましたが、良いものを作りましたね」
「本当ですか?」
「はい、。これからも頑張ってください」
「ありがとうございます」
「1番遅かったけどもっと広がって探すべきだったかな?」
「でも迷子になる可能性もあるでしょ?」
などと議論をした。
昼食を摂り午後からは学年での振り返りだ。
「特に問題はなかったと思うけど」
サセーナがいきなり切り出した。
「確かにそうだね。でも振り返りだからそういうわけにはいかないんだ」
「真面目なのね。そんなの適当に書けばいいじゃない」
「ちょっ…」
いきなりのサセーナの言い草に驚いてしまった。
「ふふっ。サセーナ、相変わらず面白いね。分かったよ。振り返りは簡単に済ませよう。僕としてはもう少し各分野の知識を活かせたかなと思っているよ」
「どういう風に?」
「ほら、薬の調合とかも全部カトリナちゃんに任せちゃったし」
「そんな事ありませんよ」
「でもまぁルークがリーダーなんだしリーダーが思った事書けば?」
「じゃあこんな感じでまとめるね」
「はい」
こんなゆるい感じでいいのかとも思ったがまとめが終わった。
「終わったグループから自由時間です。お疲れ様でした」
「終わった〜!ねぇこの近くで祭りやってるんだって。お疲れ様会も兼ねて行かない?」
これが目的だったのかと思うくらいの食いつきだ。
「うん…」
そうして私達はスカーラなども誘って主に祭りの屋台を楽しんだ。
「もう今日で終わっちゃうなんてね」
「長いようであっという間だったね」
なんて言いながら実習を終えた。
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