216(カトリナ視点)
学年と研究室両方の実習準備のため帰りが遅くなる事が多くなった。
「よし!じゃあこれで採集する薬草と調合方法は決まりだな」
研究室の方はカーティアスを中心に色々決まっていき
「薬屋の方ではこの薬を要望されているからこれとこれを先に採って後からそれ以外を採集したいんだけどどうかな?」
学年の方はルークを中心に決まっていく。
そうして迎えた実習当日。
ネリア達には前から実習がある事を伝えていたので特に問題はなかった。
ネリアは今、編み物のハマっていてメイナーさん達のサロンにも卸しているようだ。
「じゃあ行ってくるわね」
「行ってらっしゃいませ」
季節は冬で薬草なんか採れるのだろうかと思ったがどうやら飛行機で比較的温暖な地域まで移動し実習を行なう。
「皆さん全員揃っていますか?先生方、確認してください」
私達はクラスごとに集まっていた。
「大丈夫そうですね。それではまず研究室ごとの実習を行いますので研究室ごとに集まって各先生の指示に従ってください」
「よし、行くぞ」
近くにいたカーティアスが声をかけてくれた。
「頑張ってきてね」
「サセーナもね」
こうして私達の実習が始まった。
「では皆さん、気をつけて行動してください。作業時間は日没までです。日没までにまたここに集まってください」
それからグループごとに行動を開始した。
事前に決めていた薬草をみんなで探し持ってきた調合セットを使って調合する。
でも最後の薬草がなかなか見つからなかった。
実はその薬草はドーナ先生から出された課題の薬草だった。
これは各グループにそれぞれ違う薬草が与えられており最後にこれも加えて調合するようにと言われていた。
「似てるけどこれは違うな。こっちは違うのか」
迷子にならないように目印をつけながら歩く。
「もうこの辺は探したな。じゃあ次はあっちに行ってみよう」
そうしてみんなであちこち探し続けると遂に発見した。
「これだ!」
「見つかったのか?」
「これ」
「確かにそうだな。よく見つけたな。よし!ここで調合しよう」
とカーティアスが調合セットを広げる。
「えっ?ここで?」
「早い方が良いだろ」
課題の薬草を採取する前に皆が欲しい薬草も採集していた。
そうして採集した薬草を使って調合していく。
まず薬草を細かく切って煮出しさらにすり潰してまた煮出し薬液を抽出したのち決められた用量でそれを混ぜていく。
できたものを瓶に入れドーナ先生の元へと持って行くのだが私達が1番遅かったようだ。
もうすでに終えた学生が集まっていた。
「はい、皆さん揃いましたね。全グループ日没までという決められた時間の中でよく頑張りました。もちろん早く薬を作るというのも大事ですが、何より大切なのはその質です。結果については私が全グループの薬を調べこの実習終了後にお伝えします。お疲れ様でした。明日も実習が続きますので今日はゆっくり休んでください」
そうして今日の実習は終了した。
終了後は宿へと移動し夕食の時間だ。
宿の夕食も美味しかったがやはりネリアの料理が恋しくなる。
「実習どうだった?」
同室のサセーナに声をかけられた。
ちなみにスカーラも同じ部屋だ。
「できたわ」
「できたわって事はあんまり良くなかったって事?」
「そうではないけど1番時間がかかってしまったの」
「う〜ん。でも大事なのは時間より質でしょ」
「サセーナはどうだったの?」
「もちろんばっちりよ」
サセーナは自信たっぷりだった。
そうして実習1日目が終了する。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




