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結局、お嬢様は定期試験で1位にはなれなかった。
落ち込んでいるかと思ったがあまり落ち込んではおらず逆に勉強に打ち込んでいる。
なんでも他にもライバルがいたとか。
一方、私の方はシリルさんとも暇を見つけて会うようになっていた。
季節は冬に近づき寒い日が続いているので室内で会う事が多く特に最近お嬢様と一緒に行くようになったメイナーさんのサロンで話す事が多い。
メイナーさんのサロンへは私達の家に招待した際に誘ってもらいメイナーさんの知り合いの方が話をするという日に初めて訪問した。
中はとても洗練された雰囲気で有名菓子店の美味しそうなお菓子や料理が並びただのサロンと言うより1つのカフェみたいだった。
お嬢様とメイナーさんは私達が楽しそうに話しているのを見ると少し笑いながら2人でコソコソ何かを話している。
「実はネリアさんと行きたいお店を見つけたんです。もし良かったらどうですか?」
とシリルさんに話しかけられた今も。
ちょっと悪趣味だとも思うが、この2人に見守ってもらえたら安心できる気もする。
「どこですか?」
「いくつかあるんですが、特にこのお茶屋と文具店はどうかなと思って。この間、使っている万年筆が壊れたと言っていましたよね?」
ついこの間、いつも日記を書くために使っていた万年筆が壊れてしまったのだ。
「このお茶屋はオリジナルのハーブをブレンドしてくれるみたいで。最近、寒くなって来ましたし体が温まるハーブをブレンドしてもらうのはどうかと思うんです」
「良いですね。でもブレンドには時間がかかりますし外も寒いので今回は欲張らずお茶屋さんだけにするのはどうですか?」
「良いですね。じゃあその後はどこかのカフェでゆっくりしますか?」
「はい」
「このお茶屋さんに行くの?」
そこでメイナーさんが入って来た。
「はい」
「このお茶屋さん確か上にカフェが併設されているはずよ。そこでブレンドしてもらったお茶も飲めるようになっているはず」
「本当ですか?」
「ええ。楽しんで行ってらっしゃい」
「ありがとうございます」
そう言ってメイナーさんは他の人の所に行った。
「ではいつにしましょうか?」
「シリルさんのお休みは?」
と相談し合い日程も決めた。
「ネリア、そろそろ行きましょうか」
話がまとまった辺りでお嬢様が声をかけてきた。
「あっはい」
「シリルさんも今日はありがとうございました。ネリアの事、これからもよろしくお願いします」
お嬢様がシリルさんに丁寧に言う。
「いえいえ。こちらこそ。ネリアさんもまた会えるのを楽しみにしています」
「はい」
「ふふっ」
シリルさんにふわっと微笑まれて照れてしまう私を見てお嬢様が小さく笑った。
「良かったわね。私も嬉しいわ」
と帰りの馬車の中で言われてなんて返していいか分からなかったので「はい…」とだけ頷いた。
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