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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
シスカ公国へ

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197/232

197(カトリナ視点)

そうして私達はそれからも何度か勉強会をした。

そんなある日。

ネリアからお嬢様と屋敷に招待されたと伝えられた。

前々からネリアが助けたメイナーさんの話は聞いていて私も会ってみたいと思っていた。

都合は私に合わせるという事なので空いている日をネリアに伝えた。

そうして迎えたメイナーさんとの初対面の日。

ずっと話は聞いていたがどんな人なのか気になっていた。

その人は屋敷の前で「いらっしゃい」と出迎えてくれた。

ネリアに素性は明かしていないみたいだがとても立派な屋敷でこんな屋敷に住めるのは貴族くらいしかいない。

「初めまして。ミール・カトリナと申します。ネリアがいつもお世話になっております」

私は丁寧なカーテンシーで挨拶をする。

でも名前を聞いてどこか聞き覚えがあるような気がした。

メイナール・デボラ。

ネリアが事前に用意してくれたお土産も渡して部屋に案内されお茶を飲みながら喋っている間もずっと考えていた。

(メイナール・デボラ…メイナール…?)

最近は本当に少しだが社交にも出るようになったのでどこかでその名前を聞いた事があるような気がした。

「カトリナちゃん?」

自分の思考に夢中になり過ぎてメイナーさんから声をかけられた。

「あっごめんなさい。なんですか?」

「私が主催するガーデンパーティーに招待したいの。どうかしら?」

「ご招待頂けるのは嬉しいですが日程は?」

「あっ日程はこの日なんだけど」

と招待状を見せてくれた。

見るとその日はちょうど学院が休みだったと思うし定期試験も近いけどそれまでに頑張って勉強して息抜きにはちょうど良い。

「それなら行けると思います」

「本当?良かったわ。ネリアちゃんもどうぞ」

「ありがとうございます」

私達はそれからもしばらく喋って今日はお開きとなった。

最後にお土産をもらって馬車を待っている間に思い出した。

メイナールとはシスカ公国の侯爵家の姓ではないかと。確かメイナール家であったような気がする。

一応本人が言っていない以上、知り得ないが1度気づいたら確認したくて仕方ない。

周りを確認し小声で聞いた。

「あの…間違いだったらすみません」

「なに?」

「メイナーさんってメイナール侯爵夫人ですか?」 

「えっ?」

「いえ。最近、社交の場に出ているんですがその時に聞いたような気がして」

「カトリナちゃん、社交に出てるの?」

「はい。本当にちょっとだけですが」

「そう。ふふっ。バレてしまったわね。さっきの質問だけれど正解」

「やっぱり!」

「今まで言わなかったのは爵位関係なく普通に接して欲しかったから。聞かれなかったしね。だからこれからも今まで通りメイナーさんとして接して。もちろんネリアちゃんにもまだ秘密にしておいてくれる?」

「たぶん今日で気づいたかとは思いますが分かりました」

「ふふっ。それはそれで良いのよ」

そんな会話をしてその日は別れた。

約2週間後。

定期試験が近づく中、招待されたガーデンパーティーの日。

一緒に来たネリアは緊張しているようだったが私はそんなに緊張はしなかった。

しばらくはネリアの側にいたが、私も挨拶をしなければならない。

「カトリナちゃん、紹介するわ。レンドール卿よ」

「初めまして。ミール・カトリナと申します」

「初めまして。レンドール・ナイラスと申します」

紹介されたのは黒髪のダンディな男性だった。

「カトリナちゃんはね、ヘルムード学院に通っているの」

「ヘルムード学院に?」

「ええ」

「私の甥もヘルムード学院に通っているのでどこかで会っているかもしれませんね」

「本当ですか?もしかしたら知っているかもしれませんね。ふふっ」

さらにはメイナーさんの孫のシリルさんも紹介してもらった。

「私の孫のシリルよ」

「初めまして。ミール・カトリナと申します」

「初めまして。メイナール・シリルと申します。いつも祖母がお世話になっております」

「こちらこそ色々良くして頂いていつも感謝しています」

「祖母は自由奔放な所があるのでご迷惑おかけしていませんか?」

「ちょっとひどいわね」

「いいえ。全然」

それからも色々な人を紹介してもらいながら挨拶に回った。

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