194(カトリナ視点)
それからも研究室の話などをし私達はそれぞれの研究室へと向かった。
「カトリナさん、お待ちしていました。私の研究室へようこそ。ちょっと人数が多いですがよろしくお願いしますね。最初に自己紹介をしてもらっても良いですか?」
「はい」
「皆さんこんにちは。今日の研究を始める前にこの研究室に新しい仲間が加わりました。カトリナさん、自己紹介を」
「初めまして。今日からこの研究室でお世話になるミール・カトリナと申します。よろしくお願いします」
「では皆さんよろしくお願いしますね。カトリナさんの席はカーティアスさんの隣にしようと思うのですが…」
「えっ!」
思わず声が出てしまった。
ドーナ先生も戸惑いの表情を浮かべる。
「あっいえ。大丈夫です」
「ではカーティアスさん、カトリナさんに色々教えてあげてくださいね」
「分かりました」
(げっ…)
私は内心そう思いながらカーティアスさんの隣に向かった。
「カトリナさん、よろしくね〜」
「よろしくお願いします」
「今日はこの前の続きから…あっカトリナさんはまだ教本を持っていませんね。カーティアスさん、見せてあげてくださいますか?」
「はい」
2人で一緒に教本を見る。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
それから1時間座学で新しい調合の仕方やだめだった調合方法を整理したりした。
それが終わればグループに分かれて実際に色々な調合を試す実習の時間だ。
なんとそのグループのカーティアスさんと一緒だった。
「この前はこれをやったから今日はこの方法を試してみよう」
と色々な方法を試している。
私はというとただ立ってみていた。
「あっ今、コクルト国などで流行っている疫病の新薬の研究をしてるんだ。あっこの鍋でこの薬草を煮出してくれるか?」
「はい」
私は言われた通り、薬草を鍋に入れ火にかけた。
「この薬草はなんていうんですか?」
「これはアルマリだよ。咳を抑える作用がある。今研究している疫病は咳が出るものだというのは発表されているから。これにコピーチェという花を合わせるんだ。アルマリもコピーチェも毒があるけどきちんと毒抜きをすれば薬になる」
「へぇ〜」
「ここでは授業で習っていない調合もやっているから学院の図書館とかで調合に関する本とか読んでおいた方が良いよ。あとは薬草の効能に関する本とか」
普段はチャラチャラしているように見えるけどここでは意外とみんなを引っ張るリーダー的な存在なのかもしれない。
皆、カーティアスさんを頼りにしている。
「分かりました。ありがとうございます」
そこからアルマリを煮出しコピーチェも煮出す。
その煮出したものを絞り出し、絞り出された液を混ぜる。
「これをどうするんですか?」
「ドーナ先生お願いします」
私が聞くとカーティアスさんは先生を呼んだ。
「はい。これですね」
すると先生はできたものに特殊な紙を浸しそれを出した後、かき混ぜて完全したものをじっと見つめる。
「これはこの液体にしっかりと効能が現れているかを調べるものです。効能があれば色が変わります」
「色が変わっていますね」
「はい。あとはなんの効能かですね。これは何を使いましたか?」
「アルマリとコピーチェです」
「そうですか。ではこちらへ」
と別室に呼ばれる。
「この機械は効能を色で示してくれるものです。この薬は主になんの効能を意識して作りましたか?」
「咳を抑えるです」
「では見てみましょう」
機械にその液体をセットすると光った。
「う〜ん…効能が上手く発揮されていないようです。色は変化したので効能はあるにはあるようですがだめですね」
「はい…どこがだめでしたかね?」
その後もカーティアスさんは先生に色々聞いていた。
聞くと私達が直接新薬の開発をするのではなく目ぼしいものが出来上がった場合にはシスカ公国立薬草研究所に上げるらしい。
私達が直接作るわけではないが薬草研究所に上がったとなれば実績になる。
「今日はこれで終わりましょう」
先生の声で片付けをし教室に戻る。
「もう少し薬の効能をはっきり出したいんだよなぁ」
「そうですね」
「てかもう敬語やめない?俺らクラスメイトだし同級生でしょ?」
「分かりました。あっ分かった」
「よし」
そうして今日1日、全ての授業を終えた。
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