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迎えた当日。
あの後、メイナーさん達に相談すると意外にも早く次の休日という事になった。
メイナーさんの屋敷を見ればここは圧倒的に狭いが、テーブルにテーブルクロスを敷き良さそうなカトラリーを選ぶ。
「今日はこれにするわ」
「かしこまりました」
お嬢様は可愛いレースのついた比較的ラフなワンピースを選んだ。
そうして身支度を終えメイナーさん達を迎えるため外に出る。
しばらく待っていると家の前に1台の馬車が止まった。
まず最初にシリルさんが降りて来て私達と軽く挨拶を交わす。
「こんにちは。本日はお招き頂きありがとうございます」
「こちらこそ来てくださりありがとうございます」
そしてシリルさんが馬車の扉を開けると
「ネリアちゃん、カトリナちゃん、今日はお招きありがとう」
「メイナーさん、こちらこそ来てくださりありがとうございます。さっそくですが、どうぞ」
「あっこれお土産よ」
「そんな!良いのに。気を遣わせてしまってすみません」
「いいえ。美味しいって評判のジャムなの。これなら良いかと思って」
「ありがとうございます」
「さぁどうぞ。メイナーさんの屋敷よりは狭いですが」
とお嬢様がメイナーさんを家の中へ案内する。
「素敵なお部屋ね」
「私は自分の部屋だけで全体の内装はネリアなんです」
「そうなの。とっても素敵よ。ね?」
メイナーさんはシリルさんに同意を求めた。
「ええ。私もとても素敵だと思いました」
「ありがとうございます」
私は少し照れながら返事をする。
「さぁどうぞ。美味しいお茶とお菓子を用意していますから」
私はその照れを誤魔化すように言った。
みんなが着席したのを見てから私は横でお茶を淹れもらったジャムを取り出す。
「せっかくなら今使ってみても良いでしょうか?紅茶に入れたりお菓子に付けたり」
「良いわね。ぜひ使って」
「う〜ん。この紅茶美味しいわね。どこの?」
メイナーさんが淹れたての紅茶を飲んで言った。
「お茶の専門店で買いました。美味しいと店員さんに勧められたので」
「ネリアは紅茶を淹れるのも上手いんですよ」
「そうなの?今度ネリアちゃんにも淹れてもらおうかしら?」
「そんなに上手いわけではありません。普通です」
「あっカトリナちゃん、試験は終わったの?」
「はい。無事」
「お疲れ様」
それからもたわいもない話をした。
メイナーさん達は私とお嬢様の他人にとってはあまり興味が湧かないどうでも良い話も真剣に聞いてくれてリアクションしてくれる。
私達の喜怒哀楽に良い距離感で寄り添ってくれるから話しやすい。
だからと言ってこちらばかりが話すのではなくちゃんと自分達の話もしてくれるのでこっちが「こっちばかり話して申し訳ない」と思わないようにしてくれているんだろうなと思う。
コミュニケーションの上手い人達だ。
そう思ったらなんとメイナーさんはご婦人達が集まるサロンを経営しているそうで夕食の帰りに会った時もそこに顔を出していたんだそうだ。
たまにそこのサロンで話をしたりする事もあると言う。
「私の趣味で経営している所だから私も年だしもう閉じようかと思ったんだけどシリルが興味があるって言ってくれて。他の孫も手伝ってくれるって言うから安心だわ」
どうやらメイナーさんには孫が7人いるらしい。
この間のプレゼント相手はそのお孫さん達だった。
「うちは男三兄弟で。僕のいとこ達は全員女性なんです」
「じゃあ男性が3人で女性が4人という事ですか?」
「そうよ。全員年がそんなに離れていなくて何を買えばいいか分からなかったから」
「先に言ってくれれば良かったじゃないか」
「言ったらつまらないじゃない」
2人のやり取りを見ているだけでも楽しい。
「ふふっ仲良しですね」
私達はそれからもそんなやり取りをし陽が沈んできてお開きとなった。
ちなみにシシーとアランドレもメイナーさんとシリルさんに紹介できこれで全員が2人と顔見知りになった。
「今日はとっても楽しかったわ。ありがとう。また色んなお話聞かせてちょうだい」
「こちらこそ楽しかったです。これ、余り物で申し訳ないですが良かったら持って行ってください」
まだ手をつけていなかったお菓子をお土産として包んだ。
「余り物だなんて。ネリアちゃんのお菓子本当に美味しかったからありがたく頂くわ」
「また会いましょうね」
「はい」
そうしてメイナーさん達は帰って行った。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
後のエピソードと矛盾する部分があったため一部内容を変更しました。申し訳ございません。次回もよろしくお願いいたします。




