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最初に向かったのは宝石とドレスの売り場。
なんでもプレゼント相手は男女らしく2人の意見が欲しいという事だった。
「女の子のものから選びたいから」
ここはセンスの良いご婦人方の御用達店らしい。
店員さんも売れば良いという押し付けがましい接客ではなく1人1人に寄り添い、少しでも良いものを提案したいという思いが伝わってくる。
見ていて気持ちが良い接客だ。
「この子と同じくらいの歳の子にプレゼントを贈りたいの。何が良いかしら?」
「そうですねぇ、お相手のお好みなどはありますでしょうか?例えば好きなお色、デザインなど。またこちらでは雑貨の取り扱いもございます」
「あの子は確かピンクが好きだったように思うわ。それに今思い出したけどあの子、ドレスは多すぎるからそれ以外って言っていたような」
「承知しました。ちなみにご予算などは?」
「良いものがあるなら予算関係なく頂きたいわ」
「分かりました。ピンクでしたらリング、ネックレス、ピアス、便箋がございます」
店員さんがピンク系の商品を並べていく。
「特にこのピンクサファイアは愛と幸福を呼ぶ宝石と言われており、傷つきにくいので耐久性もあります。またこちらのピンクオパールもおすすめです。淡い色味なので何にでも合わせやすいかと」
「そうなのね。ネリアちゃんはどちらが良いと思う?」
いきなり聞かれてびっくりした。
「えっ?」
「私としてはどちらも捨てがたいのよね」
「そうですねぇ、どちらも可愛いです」
「ピンクサファイアというのは濃い色が多いのですがこれは薄めで若い方に似合うと思います」
「その方が良くアクセサリーをつける方であればピンクサファイアの方が良いかと思いますが私はピンクオパールが好きです」
「そう。私も決められないから2つとも頂くわ」
と言ってそのままピンクサファイアのネックレスとピンクオパールのリングとピアスを買ってしまった。
「ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております」
「ありがとう」
「さぁ次のお店は近いから歩きで行きましょう。良いかしら?」
「はい」
そう言って3人で歩き出す。
「祖母がすみません。連れ回してしまって」
シリルさんが小声で囁いてきた。
「大丈夫ですよ。私も楽しいですし」
「それなら良かったです。ありがとうございます」
「ここよ。行きましょう」
次は紳士服店だった。
「次の相手は男性なんだね」
シリルさんがメイナーさんに聞く。
「そうよ。その人にはカフスボタンをプレゼントしたいの。だからあなたを連れてきたのよ。シリル、よろしくね」
「いらっしゃいませ。本日はどのようなものをお探しですか?」
店内に入るとすぐに男性の店員さんが声をかけてくれた。
「カフスボタンを探しているんです」
「カフスボタンですね。それならこちらに。どのようなデザインのものをお探しですか?」
カフスボタンはたくさんありすぎてなかなか決まらなかった。
「ありがとうございました。またお越しください」
「ありがとう」
カフスボタンがやっと決まってその後も本屋や調香店など色々な店を回った。
そして最後に。
「2人とも今日はありがとう。これ、受け取って」
と紙袋を渡された。
「なんですか?これ」
「帰ってからのお楽しみよ」
その後、きっちり私達が住んでいるアパートまで送ってくれてお礼を言い、別れた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




