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あれからお嬢様はメキメキやる気を出し学年トップに近いと言われているようだ。
私はというとやはり喪に服す1年間は侍女としての仕事に集中する事にした。
そのおかげというべきか周辺のお店などには詳しくなった。
「ネリアちゃん、今日はこれが安いよ」
「これ食べってって」
など歩くだけで声をかけられる。
「ありがとうございます」
声をかけられた店で今日の夕食のメニューを考える。
(今日は魚系のメニューにしよう…!)
そう思いながら帰宅し夕食の下準備や部屋を少し片付ける。
正直、侍女の仕事に集中すると決めたから改めて仕事量が意外と多いと実感した。
そんな事を考えながら今日もお嬢様を出迎える。
「おかえりなさいませ」
「ただいま」
お嬢様の荷物を片付け部屋にお茶を持って行く。
コンコン。
「失礼します」
「どうぞ」
「今日はいかがでしたか?」
「いつも通りよ」
お嬢様は帰ってきてすぐ勉強している。
「あまりご無理なさらないよう」
「分かったわ。ありがとう」
そして私は部屋を出た。
その後、作った夕食をみんなで食べお嬢様の入浴の準備をし就寝準備をする。
「もう少しでトップになれそうなの。そしたら飛び級も夢じゃないわ」
「そうですか。良かったですね」
「ええ」
もちろん勉強は頑張っているが以前のようにご飯を食べない、寝ないなどの無茶をする事はなくなった。
私にとってはそれだけでも安心だ。
フェルソニー様の事があってからもしかしたらまた無茶をするのではないかと思っていたから。
そんな日々が続いたある日、街を歩いているとある貴婦人に出会った。
貴婦人は周りに誰も付けず困っているようだった。
私はその姿を見て声をかける。
「大丈夫ですか?何かお困りですか?」
「ああ。ありがとうございます。実はこのお店に行きたいのですが迷ってしまって…」
その貴婦人は若々しく上品な雰囲気を纏っていた。
「ああ。このお店ならこっちです。ご案内します」
「そんな…お忙しいでしょうに…」
「ああ。いえ、大丈夫ですよ。ただ買い物をしていただけですから。それももう終わりましたから」
「ありがとうございます」
そして貴婦人を目的のお店へ案内する。
「ありがとうございます。助かりました。何かお礼をしたいのですが。ああ…今は手持ちがありませんね」
「そんな良いです…当たり前の事ですから」
「いいえ。明日はお暇ですか?もしよろしければ明日お礼をさせてください。そうですねぇ明日の昼過ぎにあそこの噴水の前で待ち合わせでどうですか?」
「えっ?」
「私のお気に入りのカフェがあるので今日のお礼に」
その貴婦人に押されて翌日、噴水の前で待ち合わせする事になった。
その事をお嬢様に話すと
「良いじゃない。行ってらっしゃい」
と言われた。
その日はお嬢様も学院で出会った友人と出かける予定だそうだ。
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