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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
シスカ公国へ

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176/248

176(シシー&アランドレ視点)

実は私達がコッピーニ村に派遣されている間にコクルト国は隣国と緊張状態に入り、フラン隊長率いる第一騎士隊が派遣される事となったと聞いた。

なんだか騒々しくなってきたように思う。

そんな中で屋敷に帰宅するとお嬢様が嬉しそうに出迎えをしてくれた。

「シシー!アランドレ!お帰りなさい」

「お嬢様、ただいま帰りました」

私達はお嬢様の前に跪き挨拶をする。

「よく帰って来たわね。2人のためにささやかだけどお菓子を焼いたの。あっでも疲れているわよね」

「ありがとうございます。楽しみですが一旦汚れているので着替えてきます。良いですか?」

制服のまま帰ってきてしまった。

「ええ。もちろん。ゆっくりで大丈夫だから」

着替えてからお嬢様のお菓子を食べた。

「どう?」

「とても美味しいです」

「本当?最近、作れなかったから心配だったの」

「美味しいです」

「良かった。たくさんあるから食べて」

「ありがとうございます。私達がいない間、大丈夫でしたか?」

「ええ。グレンとダナがしっかり護衛してくれたから」

「そうですか。それは良かったです」

「それよりあなた達は?」

「特に問題ありませんでした」

それからもコッピーニ村での事などさまざまな話をした。

そうしてまたお嬢様の専属護衛として戻れると思った矢先、フラン隊長達がいる隣国で疫病が発生したのである。

フラン隊長など隊員の情報は騎士団にも集まってくる。

私達が知った時点ですでに感染した隊員もおり、コクルト国に持ち込まないため帰国は疫病が落ち着いてからとの事だったがそれが何年かかるかは分からない。

この頃からフェルソニー様達からも祖国に帰った方が良いとの意見が出ていた。

しかしお嬢様は帰っても疫病はどこに拡がるか分からないからとマスクという物を作り始めた。

なんでも口や鼻などを覆い隠して疫病を予防できるというものらしい。

お嬢様は今までリラックスパンツをはじめとするたくさんのものを生み出している。

さらにリラックスパンツの売り上げは好調で欲しいという注文が殺到しているらしく初めに紹介してもらった商会長も喜んでいると前にお嬢様から聞いた。

そして今回のマスクも試作品ができたと私達にもくれた。

使ってみて感想を教えて欲しいとの事だったので初めてつけてみたが普通につける分にはそんなに息苦しくもなく快適だった。

その後、皆からの意見を聞いていると私達も呼び出された。

「マスクはどうだったかしら?」

「息苦しくもなく快適でした」

「そう。じゃあこれを騎士団の訓練の時につけるとなったらどうかしら?」

「騎士団の訓練の時に?」

あまり予想していなかった質問に考え込む。

「ええ。常につけていてもらわないと意味がないわ。そんなに考え込まないで。どんな小さな事でもいいの」

「そうですねぇ…訓練の時に使うならちょっと息苦しく感じるかもしれません。訓練の時は激しい動きをしますし」

「うん。じゃあ激しい動きをしても息苦しくならないといいのね。それに暑くもなるわよね」

「そうですね」

「分かったわ。改良してみる。ありがとう」

「はい」

するとお嬢様はすぐに改良したものをくれた。

「また使ってみて。もし可能なら訓練中も」

「分かりました」

私達は隊長の許可を取って訓練中もつけさせてもらった。

他の隊員からはそれはなんだなんだとちょっとした騒ぎになった。

そうして皆の意見を収集してマスクが完成しそれを騎士団全員に配るように言われた。

「これは疫病を予防できるものです。常につければ効果が上がります」

それから皆、訓練中でもマスクをつけるようになった。

そんな中、ついに危惧していた事態が起こる。

ここコクルト国でも感染が確認されたのだ。

街からは人が減り活気もなくなる。

そしてさらに不運は続くのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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