163(フェルソニー視点)
捜査の協力でコクルト国に行くように言われてカトリナに相談してみた。
相談する前の僕は少しは寂しがって一緒について行きたいとか言ってくれるかと少し考えていたのだが、結果は逆だった。
むしろ1人で頑張ってと私は自立したいからと言われてしまった。
でもどうしてもカトリナと離れるのが寂しかった僕は1ヶ月後にカトリナ達にもコクルト国へ来てもらう案を出しそれでとカトリナも了承してくれた。
それからは忙しく、コクルト国へ旅立つ準備を急いで進め迎えた当日。
カトリナは可愛い格好で見送りに来てくれた。
僕がいない間に周りの男達が変な事をしないように釘を刺しておいた。
さらに嬉しい事にカトリナから刺繍したハンカチをもらえて大事にポケットにしまい道中も眺めたりしていた。
そうして無事コクルト国へと到着する。
僕は情報局側が用意してくれた家に住む事になっている。
まずはその用意された家へと向かい荷物を置いてコクルト国の情報局へと向かう。
「お待ちしていました。コクルト国立情報局のエヴァとオーガストと申します。よろしくお願いします。お話は聞いています。まずはそちらの情報をお聞かせ願えますか?」
「フェルソニーと申します。分かりました。こちらが今まで掴んでいる情報としては…」
それから今まで得た情報を伝える。
「それは…重要な情報ですね。潜入班にも伝えます。ありがとうございます」
「他には何かありますか?」
「いえ。今の所以上です」
「ではこちらの捜査状況をお伝えします。と言っても事が急だったのであまり捜査はできていませんが…」
そうして相手の捜査状況を聞く。
「ここをもっと増員はできないんですか?」
「皆さん今忙しいと言っていて」
「僕が直接局長に掛け合ってきます」
僕はそう言って局長室へと向かう。
コンコン。
「どうぞ」
「失礼します」
「おう!フェルソニー、久しぶりだな。元気か?」
彼はエイド・カリアン。僕とは入りたての研修の時に出会い、顔見知りだ。
「久しぶり。今回はよろしく」
「しっかしお前も大変だったな」
「だから全力で捜査頼むよ。それでさっそく頼み事があるんだ」
「げっ…お前の頼み事は怖いからなぁ」
「そんな事ないよ。ここを増員させて欲しいだけなんだ」
「ほら、やっぱり。お前達ちゃんと言ったのか?」
カリアンがセリアとオーガストに目を向ける。
「2人を怒らないでやってくれ。僕が直談判しに来ただけなんだ。2人は関係ないよ」
「あのなぁ…皆、忙しいんだ。その中で精一杯人員を割いた。分かるよな?」
「分かるよ。でもこれは国を揺るがす事態になるかもしれない。もう少しだけで良いから頼むよ」
直談判の末、人員を増やしてもらえる事になった。
「言っておくけど今回だけだからな。ただでさえ忙しいんだからな」
「分かってるよ。ありがとう」
カリアンは本当に分かっているのかとぶつぶつ言っていたけどそれは無視して局長室を出た。
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