162(カトリナ視点)
「編入生のミール・カトリナさんです。では自己紹介を」
「初めまして。ミール・カトリナと申します。これからよろしくお願いします」
「皆さん、色々教えてあげてくださいね。よろしくお願いします。ではカトリナさんの席ですがセサーナさんの隣が空いていますね。そこに座ってください」
私は指定された席へと座った。
「初めまして。よろしくお願いします」
座った私は横を向いて挨拶をする。
「ああ。よろしくお願いします」
最初の挨拶はクールだった。
「サセーナさん、カトリナさんはまだ教科書が完全に揃っていないので見せてあげて頂けますか?」
「分かりました」
「すみません…」
「いえ。当たり前の事です」
(クールで少し怖いイメージだったけど意外と優しい…?)
そんな事を思いながら授業を受けた。
昼休みを迎え昼食を摂ろうと思っていたら先生に呼び止められた。
「すみません、カトリナさん。少しよろしいでしょうか?」
「はい」
先生について行くと職員室に入った。
「失礼します」
と一礼して入ると
「あっカトリナさん、すみません。お世話学生の事すっかり忘れていて。紹介します。こちらお世話学生のドルフィン・スカーラさんです」
「初めまして。スカーラと申します」
「初めまして。カトリナと申します」
お互いに挨拶を交わす。
「スカーラさんはシスカ公国出身なのでこの国の事も色々教えてくれると思います」
「よろしくお願いします」
「もし良かったらこの後、一緒に昼食どうですか?」
「いいんですか?」
「はい」
「ぜひご一緒したいです」
「行きましょうか」
そうして一緒に昼食を食べる事になった私達は食堂へと向かった。
「どうしましょうか?食堂は混んでいるでしょうし落ち着いて食べたければ私のおすすめの場所にご案内しますよ」
「いいんですか?」
「はい」
「じゃあお願いします」
それからスカーラさんおすすめの昼食場所へと向かった。そこは庭園にあるベンチで少し隠れた場所にあるから落ち着いて食べる事ができるそうだ。
「こちらへどうぞ」
「ありがとうございます」
「ここは庭園を見ながら食べられるしかと言って虫もこない位置にベンチがあって。しかも周りからは見えにくい。落ち着きたい時や集中したい時はここに来るんです」
「そんなスカーラさんのお気に入りの場所なのに私が知ってしまって良かったんですか?」
「特別ですよ」
「ふふっ。ありがとうございます」
「それより敬語なんてやめてください。私達同級生でしょ?」
「分かりました…あっ分かったわ」
「ふふっ。ありがとう」
その後も学院の事を色々聞きながら昼食を終えた。
教室に戻り自分の席に座る。
サセーナさんはまだ戻ってきてないようだ。
午後からの授業は教室ではなく研究室で行うようで私はまだ決まっていないため見学になる。
結局、サセーナさんは授業が始まるギリギリに帰ってきた。
そうしてそれぞれが研究室に移動し私は1つ1つの研究室を見学した。
今週か来週までには決めてくれと言われたが正直、どこかいいのかはまだ分からない。
午後の授業を終え一旦集合し簡単な連絡などをした後、そのまままた研究室に戻る学生もいれば帰る学生もいて自由だと言う。
私は今日は疲れたので帰ろうと思っていた所を先生に渡したいものがあると呼び止められなにやら大きな封筒で一式渡された。
「この中に色々入っていますので1度目を通しておいてください」
「分かりました。ありがとうございます」
そのまま外に出るとすでにシシーとアランドレが待っていてくれた。
「お帰りなさいませ。ご苦労様でした」
「ありがとう。ただいま」
まだ正直、何も分からないが周りの人も優しそうだし初日としては良い感じだったと思う。
だからまさかあんな知らせが届くなんて夢にも思っていなかった。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




