161(カトリナ視点)
学院を出た瞬間、私達は顔を見合わせ喜び合った。
「やった〜!」
ネリアがお祝いをしようと言ってくれて飲みたいお酒や食べたいものを店で買い込んだ。
ネリアにお酒を大丈夫かと聞かれたが社交界デビューもしているようだしそういう場ではお酒も出るようだし大丈夫だろう。
そう思ったのだが、翌日二日酔いになってしまった。
(う〜ん…頭痛い…久しぶりだったから効いたのかも…)
そう思いながらベッドでゴロゴロしているとネリアが酔い覚ましのスープを持ってきてくれた。
ただそのスープには薬のような苦味があった。
でもネリアに言われた通り効いて制服を見に行く事ができたので感謝だ。
制服は学院が認めている取り扱い店で購入する。
ヘルムード学院の制服には燃えにくく汚れにくい加工と変なものの効果を消し去る加工が施されているらしい。
これは実験での失敗や狙ったものとは違うものが出来上がってしまいそれを万が一にも浴びてしまった場合などのためだ。
次に行ったお店で電話を借りて学院に制服の完成日を伝えた。
「もしもし。先日学院に合格したミール・カトリナと申します。キャメロンさんはいますか?制服の完成日をお教えしたくて」
「少々お待ちください」
するとすぐにキャメロンさんに変わった。
「もしもし。カトリナさん制服の完成日ですね」
「はい。10日後と言われました」
「そうですか。ドーナ先生にも確認してみます。ちょっと待ってください」
「はい」
そこからしばらく待っていた。
「お待たせしました。では入学日は12日後でどうですか?」
「分かりました。よろしくお願いします」
「では12日後お待ちしています。よろしくお願いします。失礼します」
電話が切れネリア達に報告する。
電話を借りたのが文具店だったのでそこで文房具を買った。
それから入学までの間はひたすら勉強に打ち込んだ。
たとえ合格したとしても自分の中にはプレッシャーが常にあった。
そうして迎えた編入当日。
学生や職員以外の外部の人間は厳しい制限があるため護衛のシシーとアランドレは門の前までで帰りも同じだ。
「ありがとう。行ってくるわ」
「また帰りに参ります。行ってらっしゃいませ」
1人になり門を潜る。
中に入るとすでにキャメロンさんが待っていてまず職員室に案内された。
「制服とっても似合ってますよ」
「本当ですか?ありがとうございます」
「では担任の先生を紹介します。マイクム・ファロッソ先生です。薬草の研究や効能についてが専門です」
「初めまして。マイクム・ファロッソと申します。お話しは聞いています。これからよろしくお願いします」
「ミール・カトリナと申します。よろしくお願いいたします」
担任は男性の先生だった。
「では教室へ行きましょうか」
「はい」
ドキドキしながら廊下を歩いていると
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。うちのクラスの学生は少々個性的な部分はありますが良い人ばかりですから」
「あっすみません」
「何か困った事があったらいつでも相談してください」
「ありがとうございます」
ファロッソ先生が先に教室に入り
「皆さん、おはようございます。以前お知らせしていた通り今日は編入生が来ていますのでご紹介します。どうぞ」
そう呼ばれて私は緊張しながらも1歩を踏み出した。
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