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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
シスカ公国へ

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160/189

160(カトリナ視点)

その日は遅くなってしまったので外のお店で食べた。

やっぱりお兄様が教えてくれた通り海鮮が美味しい。

今まではいつも他の誰かがいたのでシスカ公国に来てから初めて本当の4人だけの生活が始まる。

次の日は生活に必要なものを買いに街へ出た。

まずは生活用品や生活雑貨の店へと向かった。

そこではお鍋や台所周りのものからお揃いのマグカップまで購入した。

「お揃いという事でしたらこちらがよろしいかと」

と店員におすすめされたものだ。

でも店内を見ている間もコクルト国での事がふと頭によぎる。

みんなで出かけるのも久しぶりだしここにいるとコクルト国での疫病の事なんて忘れてしまいそうだ。

その後も色々な店を回って必要なものを買い込み帰宅した。

しかし色々買ってしまったので荷を解くのも大変だった。

それでも4人で協力してなんとか終わらせてネリアが夕食を作ってくれた。

昨日は外で食べたのでシスカ公国の家での記念すべき1回目の夕食だ。

私も手伝って4人で楽しく食べた。

シスカ公国で過ごしている間もコクルト国の叔父様や両親などから手紙が届く。

皆、私の心配から叔父様はお兄様の様子も教えてくれる。

叔父様からの手紙には病状はあまり変わらないがお兄様が私と会ってから元気を取り戻したとあり本当に良かったと思った。

だから私の近況と

『私も頑張りますのでお兄様も元気でお過ごしください』

最後に簡単なお兄様へのメッセージを書いた。

両親にも近況を報告し『頑張ります』と伝えた。

「これお願い」

「かしこまりました」

全て聞き終わった私はネリアに手紙を出してきてと頼み私は勉強をする。

全力は尽くしたつもりだがやはり結果が出るまでは不安だ。 

それは紛らわすように勉強に打ち込む。

そうして過ごしていたら意外に早く5日が過ぎた。

そして迎えた編入合格発表の日。

朝からソワソワしっぱなしで

「お嬢様、緊張するのは分かりますが落ち着いてください」

とネリアに言われるほどだ。

「そうね。ごめんなさい」

「お茶でも飲みますか?」

「ええ。もらうわ。ありがとう」

一旦お茶を飲んで落ち着いた所で身支度を整えヘルムード学院に向かった。

目の前に到着してもなお緊張してしまいなかなか入れない私をネリアが背中を押してくれ中に入った。

職員室で挨拶をするとキャメロンさんが気づいてくれて声をかけてくれた。

「失礼します。先日編入試験を受けさせて頂いたミール・カトリナと申します」

「あっカトリナさん!こんにちは。結果についてですよね。今ドーナ先生も呼んできます」

「ありがとうございます」

キャメロンさんはドーナ先生を呼びに行き少し経って戻ってきた。

「お部屋を準備しました。こちらへどうぞ」

「私もすぐ行きますから」

キャメロンさんに部屋へと案内されて私は席に座った。

「お待たせしました。結果についてですね」

「はい」

私は緊張しすぎて明らかにガチガチだった。

それに見えない机の下で手をきつく握っていた。

「そんな緊張しなくても大丈夫ですよ」

とキャメロンさんに言われるくらいだった。

「すみません」

「いえ。結果ですがおめでとうございます。見事合格点に達していました。これからもよろしくお願いしますね」

ドーナ先生がそう言った瞬間、私は驚きで目を見開いた。

「本当ですか!?」

「ええ。私だけではなく他の先生にも確認してもらいましたから確かです」

「大丈夫ですか?」

気づいたら私は涙が出ていてキャメロンさんに拭くものをもらった。

「すみません。嬉しくて…気が抜けてしまって」

私は慌てて言う。

「良かったですね」

「少し落ち着きましたか?」

「ええ。すみません」

それから入学までに必要なもののリストや色々な説明を受けた。

具体的な入学日は制服の完成次第で決まるようだ。

「ありがとうございました」

私達は深々と頭を下げ学院を後にした。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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