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「すでにご存知かもしれませんが、ここヘルムード学院は主に薬に関する研究者などを多く輩出する由緒正しき学校です。年齢や性別、人種などの縛りはなく、誰も自由に学ぶ事ができます」
「今回、カトリナさんは外部生、あっ寮ではなく外から帰って来る学生の事を外部生と言います。それで外部生という事ですが現在ヘルムード学院には寮を使っている内部生が100名、カトリナさんと同じ外部生があっちょうどもしカトリナさんが入学されたら100名なので99名ですね。います」
「あってっきりもっと多いものだと思っていました」
「うちは志願者は多いですが、その分基準が厳しいので」
「あっそうですよね」
「今、ちょうど授業中のようです。少し見て行きますか?」
教室の前を通った時、キャメロンさんが提案してくれた。
「良いんですか?」
「もちろんです」
邪魔にならないよう教室の外から覗く。
そこにはさっき言っていたように年齢も人種も違う人達が一緒に学んでいる。
「これは薬草の授業ですね。薬草には毒を持つものも多いので基礎としてしっかり学ぶんです」
「そうなんですね。あのこの学院って何年で卒業なんですか?」
「最終学年までいけば6年ですね」
「えっ!そんなに!?」
「あっでも成績優秀と認められれば飛び級も可能です。ただその反対に落とされる事もありますね」
「落とされる?」
「ええ。成績が悪ければですが。さらに悪いのが続くと退学になる可能性もあります」
「怖い事サラッと言いますね」
「あっごめんなさい。怖がらせるつもりはなかったです。ただそれくらいシビアだという事です」
「いえ、分かりました。それを覚悟して来ていますから」
「次庭園にご案内します」
次はさっき外から見えた庭園だ。
「ここには約200種類もの薬草が植えられていて生徒の実習や研究、たまに先生方も使われています」
「ここの薬草は自由に取って良いんですか?」
「はい。もちろん常識の範囲内でですが」
「へぇ〜」
「温室もあります。それ薬草によって最適な環境は違うので」
温室はドーム型でその中にもたくさんの薬草が植えられている。
「学年が上がれば上がるほど実習や研究も増えるのでここを利用する機会も増えると思います」
「次は研究室の方へ行きましょう」
次に案内されたのは研究室。
「ヘルムード学院では3年生から研究に参加します。研究室に所属して好きなテーマで研究をします」
「その研究室は最初から決まっているんですか?」
「いえ。各研究室が毎年、今年の主なテーマを決めて発表するのでそれに基づいて自分で決めます。普通は何年間は研究室を固定する学校も多いみたいですがうちは生徒達の探究心を削がないという意味で変える事はいつでも可能です」
「今は何の研究をされているんですか?」
「今は…多少違いはありますがどの研究室も疫病の研究をしています」
「そうなんですか…」
お嬢様は何か考え込んでいるようだ。
「最後に食堂に向かいましょうか」
最後は食堂に案内された。
「学生や先生方もここでお昼を食べます。ここで食べなくても買ったり、他の所で食べる学生もいますがここのご飯、美味しいですよ」
「そうなんですね。食べてみたいです」
「本当ですか?ちょっと待っていてください」
そう言ってキャメロンさんはどこかに行ってしまった。
そしてすぐに戻って来た。
「この食堂のシェフのナイジェルさんと食堂職員のリアンさんです」
「初めまして。ミール・カトリナと申します。こちらは私の侍女と専属護衛です」
私達は頭を下げる。
「初めまして。ナイジェルです」
「食堂職員のリアンです。よろしくお願いします」
「お2人にお願いしたら特別に食堂のメニューを頂ける事になりました」
「えっ良いんですか?」
「はい。ぜひ食べて行ってください」
「さぁ座りましょう」
そのままとんとん拍子で料理が運ばれてきた。
「いつもは学生さんに選んでもらうんですけど今日は急だったのですみません。その代わり自分の1番得意なものを作りました」
「突然だったのに対応して頂いてありがとうございます」
「とても美味しそうですね」
「私達の分までありがとうございます」
「いえいえ。どうぞ召し上がれ」
「頂きます」
出てきたのはお肉のソテーとサラダ、野菜の炒め物などヘルシーな料理だ。
「とても美味しいです。ねぇ?」
お嬢様が私達の方に視線を向ける。
「ええ。とても。レシピを教えて頂きたいくらいです」
「ふふっ。ここは日替わりメニューもあってどれも美味しいんですよ」
「喜んで頂けて良かったです」
それから料理を全部完食した私達は職員室へと招かれた。
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