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無事、シスカ公国に到着したと言いたい所だが実はシスカ公国の検問所でコクルト国から来たと言うとそのまま城へ連れて行かれた。
理由を聞くとコクルト国は疫病の感染者が報告されているためと言われた。
そして色々な検査が行われたのち城が管理する施設で1週間隔離されたのだった。
やはりシスカ公国にとっても疫病は脅威なのだと改めて実感する。
隔離の1週間は部屋から出られないためすごく暇だし部屋も1人1部屋なのでお嬢様の様子も分からない。
それでもなんとか耐えて隔離最終日の検査で大丈夫という結果が出て自由に外を歩けるようになった。
お嬢様を含め4人全員が無事に出れて良かったと思う。
隔離が終了しまず最初に叔父様が紹介してくれたアパートへ向かった。
この国が今までで1番発展していると思う。
電話ような通信機能から手間はかかるが印刷技術まである。
そのおかげでこっちに来てからの私達は「おぉ!おー!」と感嘆しっぱなしだ。
今までは全て手書きだったため膨大な時間と労力がかかり、その分価格も高く平民は到底買えなかった。
それに比べてここでは印刷技術のおかげで手に取りやすい値段に抑える事ができ本や日刊紙が平民にも行き届いている。
こうして街並みなどを見ていても前世に1番近い気がする。
アパートのオーナーに案内された部屋も至って普通だ。
今まではその地域によって特徴のある部屋ばかりだった。
「鍵渡しておきますね。他に何か質問はありますか?」
「いいえ。ありがとうございます」
「私もここに住んでいますから何かありましたら言ってください」
「今までで1番普通の部屋ね。でも綺麗だし気に入ったわ」
オーナーがいなくなった部屋でお嬢様が言う。
ここに一旦荷物を置いて次はヘルムード学院へ向かう。
実は先ほど隔離が終わったと電話をしてみるとこれから学院に来ませんかとのお誘いがありお嬢様は二つ返事で了承した。
そうしてヘルムード学院に到着するとすでに職員が待ってくれていた。
ヘルムード学院は由緒正しい事を証明するかのように立派でその周りには広い庭園がある。
たぶんそこで薬草などを育てているのだろう。
中に入るとすでに職員が待っていた。
「お待ちしておりました。私、この学院で事務員をしておりますエイリー・キャメロンと申します。よろしくお願いします」
「初めまして。ミール・カトリナと申します。こちらは私の侍女と専属護衛です。今日は同席させて頂いても構いませんか?」
「ええ。もちろんです。むしろすみません。学院内の様子が分かるように教員の方にも同席して頂こうと思ったのですが、難しくて…」
「いえいえ。先生方もお忙しいと思いますし大丈夫です」
「すみません。ではさっそくですが行きましょう。学院内はもちろん学生生活についてもできる限りご説明させて頂きますから」
「ありがとうございます」
そうしてキャメロンさんによる学校案内が始まった。
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