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その後、お嬢様はより一層勉強に取り組んだ。
そしてついに本の内容を全て終えたのだった。
私としてはまともな教師もおらず独学で実際どのくらい習得できているのか未知数だが、お嬢様を信じるしかない。
叔父様にお願いして試験を受けさせてもらう事になった。
「試験についてだが、明日でも良いか?問題を作ってくれた知り合いに監督をしてもらいそのまま採点してもらう。それを基に推薦書を書くから」
「承知しました。よろしくお願いいたします」
そして迎えた試験当日。
その日もお嬢様は早朝から勉強をし朝食を食べ、身支度を整えてその人が来るのを待っていた。
そしてその人が窓から見えた瞬間、玄関ホールに駆け足で向かい待ち構える。
「初めまして。この度は私のために本当にありがとうございます。ミール・カトリナと申します」
「初めまして。お話しは聞いています。アーサー・クロウィンと申します。よろしくお願いします」
「クロウィンはヘルムード学院出身なんだ」
「そうなのですか?」
「一応はそうですが、そんなに立派なものではありませんよ。私は成績も良くなかったですし」
「ヘルムード学院というだけですごいだろう」
「そうですよ」
「ふふっ。ありがとうございます。さてさっそく始めましょうか」
「ああ。言われた通り準備しておいた」
「では行きましょう」
そして私達が案内されたのはある部屋。
そこには机と椅子だけが用意されていた。
「メイドの方はここまでで」
私が入ろうとした所でそうクロウィンさんに止められた。
お嬢様に少し視線を向けると目が大丈夫と言っていたのでそこで引く。
「分かりました。お嬢様の事よろしくお願いいたします」
「はい」
それだけ言うとパタンとドアが閉まる。
ここから先はお嬢様次第だ。
私はお嬢様がテストを受けている間、屋敷の雑用を手伝ったりして過ごした。
やがてテストが終わったようなので客間にお茶を持って行って欲しいと言われ、お茶の準備をして客間に向かった。
コンコン。
ノックをして入るとお嬢様と叔父様、クロウィンさんがいた。
3人とも難しい顔で緊張の空気が流れている。
するとなんだかこっちまで緊張してしまって手が少し震えながらもお茶を出す。
やがてクロウィンさんが視線を上げ
「これ本当に独学なんですよね?」
と聞いた。
「ええ。そうです」
「教師をつけた方が良いのではとも思ったのだが、適任者がなかなかいなくてな。カトリナもいなくても進んでそうだったし」
「私がいるではありませんか?なぜ言ってくれなかったのですか?」
「お前はその頃、世界を飛び回っていただろう」
「あっそうでした。すみません」
「とにかく結果はどうなんだ?」
「すごいですね。少し難しい問題も入れたのにほとんど間違いがありません。これならヘルムードも問題ないでしょうね」
話を聞いた私は喜んでしまったが意外にもお嬢様は冷静だった。
「ほとんどという事は間違えた所があったんですね。どこですか?」
「ここです」
「教えて頂けませんか?」
その後もお嬢様はクロウィンさんと共に勉強をしていた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




