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そしてその日は訪れた。
その日もお嬢様は朝食を食べ、すぐに勉強を始めていた。
私は使用人としての仕事を終えた後、一旦休憩をしてもらうためお茶を準備してお嬢様の部屋へ行こうとしていたその時。
執事のマールさんに声をかけられた。
「ネリアさん、どちらへ?」
「お嬢様にお茶をお持ちしようと思って」
「それならこれを渡してもらえませんか?」
「これは?」
「カトリナ様への手紙です」
「分かりました」
「お願いします」
その手紙を持ってお嬢様の部屋へ向かった。
部屋に入るとお嬢様は絶賛勉強中で
「お茶をお持ちしました」
「ありがとう。そこに置いておいて」
「それとマールさんからお嬢様宛てのお手紙を受け取りました」
「手紙?」
「こちらです」
椅子から立ち上がったお嬢様に手紙を差し出す。
それを受け取って静かに文字を追っていた。
「やった〜!」
すると突然、お嬢様が大きな声を上げる。
「どうしたんですか?」
私はそれに驚いて聞く。
「お父様がヘルムード学院へ入学しても良いと」
「えっ?シスカ公国に行けるって事ですか?」
「ええ!すぐに叔父様にも報告しないと。今から叔父様の執務室に行きましょう」
お嬢様は満面の笑みで話す。
そして何か返す暇もなく部屋を出て行ってしまった。
コンコン。
お嬢様が執務室の前でノックをする。
「叔父様、カトリナです。報告したい事があります。今良いですか?」
「ああ」
「失礼します」
叔父様は執務中だったが私達の話を聞くため手を止めてくれた。
「それでどうしたんだ?」
「お父様からお許しを頂きました」
「本当か!?」
「はい。この手紙が届きました」
お嬢様は先ほどの手紙を差し出した。
叔父様はそれをしばらく読んだ後。
「本当だな。良かったな」
とお嬢様の頭を撫でた。
「しかし勉強は進んでいるのか?」
「はい。叔父様がくださった本はもうすぐ終わります」
「そうか。突然だが本の内容が全て習得できたらテストを受けてもらう。それに合格できたら正式に推薦書を書く事にした」
「えっ?」
「当初の話とは違ってしまったが推薦書を書く以上、こちらがカトリナがそれに値するかどうかを確認しなければならない。そのために今知り合いに頼んで薬学に関する基礎知識を問うテストを作ってもらっているから内容が全て終わり次第、教えてくれ」
「分かりました。では本当にそのテストに合格できれば推薦書を書いてくださるのですね?」
「ああ。約束する」
「当初の予定とは違いましたが確かに自分の力試しにもなりますしやってみます」
こうして全ての内容が終わり次第、テストを受ける事が決まった。
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