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しかしそれからもお嬢様はご飯も食べず、寝る時間も削って勉強していた。
それが数日続いたのち私もさすがに心配になり、注意した。
「お嬢様!いくらなんでも頑張りすぎです。少し休んでください!」
「分かったわ。後で休むから」
「いつもそう言ってずっとやっているではないですか。1口でも良いから食べてください」
「そんな事言ったって私には時間がないの!」
「気持ちは分かりますが、どんなに早く入学したくてもお嬢様が体調を崩してしまっては元も子もないんですよ!」
「分かってるわ!」
「いいえ、分かっておりません。さぁこれはもう終わりです」
私はここまで言ってもやめようとしないお嬢様の本を強制的に閉じてしまった。
「なにするの!?」
「皆さん、心配しておりますよ。目の下にもクマが出来ているではないですか。ちゃんと寝てないのでしょう?ご飯も食べず眠らなければ倒れてしまいます。今日は休む事に専念しましょう」
「だめよ!早くしないといけないのに…じゃないとお兄様が…」
やはりお嬢様は焦っていた。
「お嬢様、よく聞いてください。焦らなくても大丈夫です。お嬢様は必ずやり遂げられます。それにフェルソニー様だってこんなお嬢様を見たら悲しむはずです。勉強も大切ですがまずはお嬢様ご自身を大切にしてください。そして元気になったらまた頑張れば良いのです」
お嬢様と目線を合わせてゆっくり諭す。
そして最後に笑って抱きしめた。
「お嬢様、あなたは1人ではありません。私達がいる事を忘れないでください。それにせっかく転生したんだから自分を追い詰めるのではなく楽しみましょうよ」
「分かったわ…とりあえず食べる!」
お嬢様は涙を拭い、そう言った。
「はい!何日も食べていないでしょう?消化に良い物を作ったのでお召し上がりください。準備しますね」
私はお嬢様の前にコック達と一緒に考えた消化に優しいメニューを出した。
「熱いので気をつけてくださいね」
「頂きます。熱いっ」
「大丈夫ですか?お水です」
「うん。美味しい」
と言ってお嬢様は食べ進める。
「良かったです」
「ありがとう。みんなにもお礼言っておいて」
「はい」
それからお嬢様はそれを綺麗に完食した。
「ご馳走様」
「はい。全部食べられたようで良かったです。さぁもう今日はお風呂でゆっくりして早く寝ましょう。食べている間にお湯の準備しておきましたから」
「手際が良いのね。ありがとう」
「いえ。一刻も早く休んで頂くためです。ご入浴は1人で大丈夫ですか?」
「ええ」
「では私は就寝準備をしていますので何かあったら呼んでください」
私はお嬢様が入浴している間にベッドを少し整えて髪に使うオイルなどの準備をした。
入浴を終えてさっぱりしているお嬢様の顔のお手入れや髪もオイルを丁寧につけてマモッコにする。
「痛くないですか?」
「大丈夫」
「良かったです。寝る前に何かお飲みになりますか?」
「今日はこのまま寝るわ。ありがとう」
「かしこまりました。ではベッドへ」
お嬢様がベッドに入ったのを確認し「おやすみなさいませ」と挨拶をして部屋を出た。
その後、お嬢様の食事メニューを考えてくれたブレムさん達にお礼を言い、叔父様にお嬢様の様子を報告する。
「お食事も完食し今、お休みになりました」
「そうか。良かった。これからもよろしく頼む」
「はい。失礼いたします」
今日の仕事はこれで全て完了だ。
しかしこれからもお嬢様をしっかり見守っていかなければと思いながら眠りに就いた。
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